ホワイトホール

『何のために勉強するのか。それは、人生を楽しむためである。人生をより広く、深く楽しむために、勉強するのだ』

たとえば、お茶をとっても、知識がないと充分に楽しむことはできません。
ある程度は楽しめても、知識がないと楽しさや喜びが半減します。お茶の知識と心得があれば、お茶会に招かれた時に、『あ、あの掛け軸の禅語はこういう意味だな』とか『この茶器はいいなあ』とか、いろいろと楽しむことができるのです。

それは、お茶以外でも同じです。
能でも、謡や仕舞をちょっとやった人は、能を見にいった時に、面白さがわかる。
バレエでもオペラでも、あるいは絵でも書でも、心得があると、いいものを見たときの喜びが全然違うのです。
つまり、知識が増えてくると、その分、人生の中に楽しみが増えてくるのです。

ですから、勉強と学びとは、『ねばならない』ものではないのです。
人生の楽しみがより広く、深く、より多様になるために知識が必要で、そのために勉強があるのです。

知識のための知識、勉強のための勉強ではない。楽しさと喜びがより広く、より大きくなるために知識や勉強があるのです。

『ねばならない』ものではない。
一つ一つがお茶事と同じように真剣なものだけれども、深い意味がわかる人は、心から楽しむことができる。

だからこそ、楽しむために深い学びが必要なのです。

芦ノ湖湖畔にある小さな神社。
恋愛成就や金運向上等、様々なメディアで紹介されている為か、かなり歩く場所にあるのだけれど、カップルやら若い女の子の団体やら沢山参拝に訪れていた。
確かに、御神前で祈っていると風が吹いたり、湖岸に波がザブザブ打ち寄せたりと、とても発動している感じがする。
祈るだけで願い事が叶う訳はないけれど、パワーはしっかりもらったかな。

せっかくの連休だし、たまには近場の旅行でもと、箱根神社へ。
タイミングよく結婚式にでくわした。これからに幸多かれ。
昇殿参拝をしたけど、やはりお賽銭だけのチャリンコ参りと違って気持ちが引き締まります。

どんな嫌なことがあっても、ガッカリしたり落ち込んでも、全てはその人間を「進化」させるためなのです。その意味で、世の中に無駄なものは、一つもありません。
素晴らしく進化してる。そう信じて、明るく、積極的に向かうことが大切なのです。
易経の教えにあるように、太極が動くと、必ず陰と陽になって現れます。
だから、恐れ、心配するものではないのです。むしろ、乗り越え、克服することで磨かれ、進化する意味が先にあるのです。
ところで、人間は誰でも、心の中に悪や魔物が棲んでるものです。しかし、その悪や魔物も、やられたり操られるだけでは、人間以下の動物と同じです。
悪や魔物をバネにして、善なるものを進化させる、積極的な心や生き方をするべきなのです。それが、「自分との戦いに勝つ」ということです。

自分の責任をなんとか果たそうと思うから、それに体がついてくる。
情熱ややる気がないから、物事が続かないと言う人は、責任感が欠如しているのです。
やる気があってもなくても、目の前の責任を全うしようという時に、やる気や元気、情熱、また叡智や機運を与えて下さる。
　しかし、いくら責任感があっても、それを「大変だ、大変だ」と思いながらやるのは、本当の意味で修業にはなっていません。「大変だあ。辛いなあ。」と思わない努力をする。それこそが、本当の修業なのです。
そして、本当に精神力がある人は、客観的に見て大変な状況でも、「大変だ」とは思わずに、黙々と目の前のことを大して苦もなく、楽しそうにやり続けることができるのです。
　辛いこと、苦しいことを耐えているのは、本当の精神力ではありません。耐えた分、必ずその後で反動が来て、虚無になり、あるいはサディスティックになり、鬱(うつ)の状態になったりもします。
耐えるのではなく、超えるのです。それは、喜び感謝し、明るく楽しく受け取る心の受け取り方や、想念の切り替えで超えるのです。
また、受け取り方を色々と工夫する心のバネや、体験を通して、考え方を工夫する悟りの積み重ねこそが、本当の精神力と言えるものです。
こうして、辛いと思わない。苦しいと思わない努力をすることが、人間としての成長であり、また精神力を作る基礎となるものです。