2008年02月05日
臨時総会においてアクティオ・ネットワークへの組織名称変更を決定
ブント・スピリッツを引き継ぎ社会運動のネットワークを!
1月20日山梨県においてブント臨時総会が開催された。
今回の臨時総会は、水澤努代表による組織名称変更の提起を討議すべく開催された。規約に基いて昨年11月に運営委員会が開催を決定、会員には事前に議題が提起されていた。
午前9時半、運営委員会によって司会に選ばれたActio編集部の長田武さんが開会あいさつし、まず総会成立の可否を確認する。各セクションからの報告により、委任状を含めて全会員の98%以上の出席及び委任により総会成立が確定した。
その上で第1議案の議長及び書記の選出が行われ、水澤代表が推薦した議長長田さん他書記3名が選出された。
続いて臨時総会のメインテーマである第2議案「名称変更の可否」の討議が始まる。水澤代表の趣旨説明(本誌2ページ参照)を受けて活発に意見が出された。とりわけ「名称変更によってブントとして培ってきたアイデンティティをどう継承するのか」については突っ込んだ議論が行われ、古くから活動してきた会員も意見を表明した。
「私は第2次ブントの時代から活動し、71年の第3次ブント結成にも加わりました。これほど長く活動してこれたのも、やはりブントに参加したからだと思います。パラダイムチェンジ以降、われわれのイデオロギー内容は大きく変わりました。今後も持続的に活動できる組織体質やイデオロギー内容は必要だと思います。その上で名称変更していただければと思います」(岩井重人さん)
「大学に入学した67年、新しい運動を切り拓こうと思ってブントに参加しました。名前自体に特にこだわりはありません。今回の名称変更に関しても、これによって新しい可能性を切り拓く積極的な意味で行うのならば異議はありません」(渡辺文博さん)
また80年代以降に参加した若い会員からも活発に意見が出された。「現実には既にネットワーク型になっているのだから、それに合わせて名称を変えるのは自然なこと」。「旧来の『地区』としては一度ガタガタになった私たちのセクションは、会員の自主性を尊重するネットワークにより復活しつつある」。「私たちは名前でブントに参加したのではなく、世の中の矛盾に対して体を張ってでも抗する真剣で魅力的な人が集う組織だったからブントに参加したはず。そのスピリッツを引き継ぐことを宣言して名称変更をすれば良い」。
1時間半近くの討議の後、名称変更に賛成か否かを問う無記名投票が行われ、98%以上の賛成票が投じられた。
これを受けて第3議案の新名称案に関する討議が行われた。新名称は6案提起され、提案した会員からはそれぞれコンセプトが説明された。昼食をはさみ比較検討の時間をとった上で午後から投票が行われ、「アクティオ・ネットワーク(Actio Network)」に決定。続けて第4議案では名称変更にともなう規約の一部改正が提起され、全体で確認された。
第5議案「名称変更に伴う付帯決議」では、ブント関連資産は名称変更後も引き続き総会の管理下にある旨全会一致で議決された。
最後の第6議案では編集部の長田さんから「Actio編集方針に関する提案」が行われ、名称変更に伴いActioをネットワーク交流誌としてさらに親しみ易く開かれた会報として編集していく方針が全体で了承された。
今回の臨時総会では、自由闊達な民主的討論と投票によって新名称が決定された。これを踏まえ、2008年をアクティオ・ネットワークにとって大きな飛躍の年にしようと会員同士で確認し合い総会を終了した。