2009年10月5日 19時18分更新
裁判員が参加する岡山県で初めての裁判が6日から岡山地方裁判所で始まります。6日は裁判所に呼び出された候補者の中から6人の裁判員が選ばれたあと、4日間にわたって殺人未遂事件の審理が行われます。
裁判員が審理するのはことし5月、岡山市南区に停めた車の中で瀬戸内市の無職の男が知人の女性をナイフで刺して殺害しようとしたとして、殺人未遂などの罪に問われている事件です。
警察などによりますと被告は「別れ話のもつれで女性を刺した」と供述しているということです。
これまで開かれた公判前整理手続きの中で事件の争点は、被告が殺そうと思った時期やその気持ちの程度、被告の精神状態、それに被告が自分の意志で殺害することをやめたのかどうかという点に絞られています。
弁護士によりますと、被告は起訴された内容をおおむね認める方針だということで、裁判員は刑の重さを中心に審理を行います。
6日は午前中、事前に呼び出し状が送られている68人の候補者の中から6人の裁判員と3人の補充裁判員が選ばれ、午後2時から、3人の裁判官とともに法廷での審理に臨みます。
審理は6日から4日間にわたって行われ、最終日の9日に判決が言い渡されます。