ナインと優勝のペナントを前に記念撮影し、笑顔の井上(前列右から2人目)=富山市民球場で
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最優秀選手賞に輝いたのは好救援を見せた鈴木だ。6回1死満塁の一打逆転のピンチで先発伊藤をリリーフ。「伊藤の勝ち星を消さないように必死だった」という気迫の投球で代打隠善を三振、加治前を投ゴロを打ち取り、力強くガッツポーズを作った。7回も3者凡退で抑え、結局1イニング2/3を3奪三振でパーフェクトリリーフ。「まさか中継ぎで取れるとは思わなかった」というMVPをゲットした。「井上さんと一緒に上に戻って頑張りたい」。頼りになる中継ぎの“スペシャリスト”は、CSでの活躍を高らかに宣言した。
◆金剛・岩田、完全リリーフ
鈴木の後を継いだ新人岩田、金剛の2投手もパーフェクトリリーフで日本一に貢献した。8回の1イニングで2三振を奪った岩田は「今日は結果がすべてなんで、3人でピシャリと抑えられて良かった」と満足。9回から登板し、最後の打者加治前を145キロ直球で左飛に打ち取り試合を締めた金剛は「いい球がいっていたし、いい形で終われた。まだオフではないので、いつでも試合で投げられるようにコンディションを整えていきたい」と気を引き締めていた。
◆野本、好走塁で20万円
1軍で出場選手登録されている野本が優秀選手に選ばれた。6回1死から中前打を放つと、新井の打席で盗塁を決め、捕手・加藤の二塁への悪送球の間に三塁を陥れ好走塁。その後、新井が四球を選び、続く李炳圭の二ゴロの間に決勝得点となる先制のホームを踏んだ。賞金20万円を獲得し、「チームの勝利に貢献できて本当によかった」と笑顔。試合後は4日の1軍阪神戦(甲子園)に出場するため、柳田とともに遠征先の大阪へ向かった。
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