佐々木、奪取失敗　現役引退も示唆…ＷＢＡ世界ウエルター級

　◆ＷＢＡ世界ウエルター級タイトルマッチ　○ビアチェスラフ・センチェンコ＝王者＝（判定）佐々木基樹＝同級１５位＝●（３日、ウクライナ・ドネツク）　ＷＢＡ世界ウエルター級１５位・佐々木基樹（３３）＝帝拳＝の悲願達成はならなかった。３日（日本時間４日）、敵地ウクライナで世界初挑戦。無敗の王者ビアチェスラフ・センチェンコ（３１）＝ウクライナ＝の的確なジャブ、ストレートの前にポイントを奪われ大差判定負け。日本人の海外世界王座挑戦は２９連敗となった。

　ゴングと同時にダッシュしたり、アゴを突き出し強打を誘ったところでカウンターの左フック、ボディーを見舞うなど得意の“奇襲”をしかけ王者を焦らせた。６回にバッティングで減点されてからは積極的に攻めて王者を追い詰める場面も。すべてを出した充実感、悔しさを同時ににじませながら「現実的に最後かなとも思う」と引退の可能性を示唆した。