中川昭一  Shoichi Nakagawa

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2008.02.24

サッカー東アジア選手権

 東日本の春一番の嵐と、帯広の突然の暴風雪で羽田行飛行機が欠航になった。テレビや新聞等を見ていると、今日の朝ニュースの代表は、①イージス艦の漁船衝「突」事故。②アメリカ警察が27年前の「ロス事件」犯人を「突」然逮捕。③次世代DVDレコーダーの二系統衝「突」状態の終結とその影響。(何故か「突」が共通している)。いずれも一日も早く解明することは言うまでもない。特に①は10年前の「潜水艦なだしお事件」とも重なる。全国の海上活動者の不安と怒りが大きいが、現時点では被災者の一刻も早い確保と経過の迅速・正確・誠実な状況説明そして再発防止責任対策が求められる。ニュースを見ていると、防衛省の説明がどうも不透明だ。特に、普段は「シビリアンコントロール」とか言って、何かと口を出す「背広組」が見えない。都合が悪くなると後ろに隠れて、砂の中に頭を突っ込んで、「災難」が過ぎるのをひたすら待っている駝鳥のようだ。あるいはマスコミが「軍服」を意図的に出したいのか。
 「大臣は即刻辞任すべきだ」と鬼の首を取ったように正義感を振り回している場合ではない。石破大臣は現時点で辞任、または罷免すべきではない。職務続行もつらいと思うが責務を全うすべきだ。永田町の茶番劇の中で、本質問題を見失ってはならない。先日、ある外国人大使もこの問題の本質と異なる成り行きについて「あきれ」「怒っ」ていた。
 さて、①~③のトップニュースの陰で、伝えられないニュースもある。例えば「中国ギョーザ事件」「米兵暴行事件」等は今はどうなっているのだろう。更には、依然現在進行型の、数か月前の「アフガニスタンの日本人誘拐事件」「北朝鮮による日本人拉致事件」等はもう忘れてもいいのだろうか。そうだとすれば、喜ぶのは「犯人や北朝鮮」。悲しむのは「日本人」。
 日本人は「忘れ易い」のか、あるいはマスコミ等が「逆サブリミナル効果」を狙って忘れさせようとしているのか。「忘れる=forget」は「離れて=for」「得る=get」という意味で、決して「水に流して なかったことにする」という意味ではない。


 「サッカー東アジア選手権」が終わった。同勝点ながら、韓国が優勝。おめでとう。スピードがあり力強い、日本が目指すべきいいチームだ。出場は、日、中、韓、北の4カ国。FIFA加盟の台湾は入っていない。(以下、日本は日、中国は中、韓国はK、北はNKと書く)。場所は中国、重慶。正式国際大会だが、レフェリーは中、K、NKそして何故かイラン。始まる前からスポーツ大会にはあり得ない「ひっかかり」を感じた。相手は何かと日本に難癖をつける国。観客のほとんどは67年前日本軍に爆撃を受けたことを知り、その後理屈抜きの反日教育を徹底的に受けた人々。観客の罵声をTVの文字では「バカ日本」「小日本」「小犬」等々訳語をつけていたが、もっとひどいものもあったのだろう。これは味方の「応援」ではなく、相手の「罵倒」にすぎない。しかし、観客のことは無視しよう。程度の差はあれ、どの国にもいるその程度の人間だと思うと「かわいそう」にさえ思う。「日の丸」を燃やしたのも、ヘタをすれば国交断絶モノだが、中国政府が「文化的応援?をしよう」と一生懸命訴えている程、滑稽に思う。(政府が抗議くらいしてもいいと思うが)。逆に野獣の中にいた選手やその他の日本人に直接危害がなかったとすれば神様に感謝したい。(南米なら殺人さえ起きる)


 肝心の試合について・・・・・・。
 日-NK、日-中、日-Kの試合をいずれも後半10~20分程TVで見た。まともな状態でない中で、日本はよくやった。警告数は中が中・K戦5、中・日戦4、NKがNK・K戦5と多すぎる。しかも、レフェリーが中国寄りであることは明らかなのに。ハレンチな中でも、恐ろしいほど冷静・フェアでいられる日本代表選手の「精神力」。日本女子代表(「ナデシコ・ジャパン」は日本代表女子チームとして良くも悪くもふさわしい名称だ)が、同じ中国で、同じ中国相手にやはり同じ様にアンフェア状況で試合して、終了後、垂れ幕を掲げた。「謝々、中国」。さすがに中国も見習うべきだとなったらしい。スバラシイ!しかし、あえて言えば、勝ったのだからここまでやらなくてもよかったと思う。淡々と、かつ堂々としてさえいればよかったのに。万が一、負けた時に「謝々、中国」とやればよかったと思うが・・・。日本の国旗は「白字に赤く」なのに、何故代表ユニフォームは「白と青」なのかというメールを時々いただく。
 日本の放送もいやに冷静、公平だった。W杯等では「日本ガンバレ!」。亀田兄弟では「熱狂的」に応援するのに。試合場の声等雰囲気を正確に中継していたのだろうか。
 とに角、日本は重慶にサッカーをしに行った。しかし、相手は「殴る」「蹴る―ボールを、ではない」をやった。そして中国人観客もレフェリーを支持した。そう、レフェリー・・・・。日・NK戦はK、日・中線はNK、日・K戦は中(このレフェリーはそうひどくなかったと思うが)。そして中・NK戦は突然イラン。こんな大会を知らない。だいたい日・中戦のレフェリーをNKがやるか。レフェリングに、ホーム・タウン・アドバンテージがあることは知っている。しかし、本大会はそれ以前、そもそもルールが違う。レフェリングが違う。国代表サッカー大会なのに。
 スポーツに国際友好貢献をさせようなんて思わない。しかし、この大会は明らかに中やNKの不健全な「愛国主義」を高める結果にしかならなかった。そして試合を見た日本人はどう思ったのだろうか。それはFIFA公認の東アジア選手権の目的ともサッカーの試合とも異なる。つい最近ハンドボールの不公正問題があった。きちっと修正されなければこの大会は廃止すべきだ。そして「一党独裁体制諸国選手権」にしたら良いと思う。
 日本は参加資格権がない。
 自虐的な「品格あるサッカー」だけを目指すチームなら別だが・・・・。
 いや、試合後の岡田監督の表情を見るとそれも絶対ないと安緒している。

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