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滋賀病院へ機能集約 中核病院に
東近江市、国公立3病院再編 |
滋賀県東近江市の国公立3病院の再編問題で、国立病院機構滋賀病院に市立能登川、蒲生両病院の機能を集約し、市の医療業務は指定管理者制度を活用して同機構に委託することが、5日までに分かった。1つの病院敷地内に国立病院機構と市の施設が混在する珍しい形で、同機構本部(東京)によると、指定管理者制度で市の医療を担うのは高崎総合医療センター(群馬県高崎市)に続いて全国2例目となる。県や市は「各病院の機能分化を進めることで、地域医療の充実を図りたい」としている。
県や市によると、現在220床の滋賀病院を、中核病院として320床規模に再編し、うち、200床は国立病院機構が独自に整備する。120床は東近江市が整備するが、運営は国立病院機構が一体で行う。市は医師や看護師の確保に協力し、東近江医療圏の急性期と2次救急を担う総合病院に位置づける。
能登川病院は、回復期を担い、蒲生病院は内科や小児科、検診機能など診療科目が制限され、共に現在120床ある病床数は大幅に削減される。3病院の再編整備には、国の「地域医療再生交付金」を活用する。
3病院の医師不足などを受け、東近江市の有識者検討会は滋賀病院を中核病院に位置づけるよう提言していたが、運営主体をどうするかが焦点になっていた。市は「課題解決に向け、県や病院側と足並みをそろえ、計画を実現させたい」としている。
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