徳島刑務所の受刑者の持ち物を盗んだとして、窃盗の罪に問われている元徳島刑務所矯正業務補佐員、関貫義之被告(44)=徳島市方上町=の初公判が9日、徳島地裁(畑山靖裁判官)で開かれた。関貫被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
起訴状などによると、05年10月25日ごろ~06年5月23日ごろ、受刑者の持ち物を預かる領置倉庫で、刑務所総務部長が管理する腕時計(購入価格51万2400円)などを盗んだとしている。
検察側は冒頭陳述で「領置係の補助職員だった関貫被告は、職員のすきを見て、高額の物品を自分の着衣に隠して盗み出した」「盗品を徳島市内の質店で換金し、遊興費や自動車税の支払いなどに充てた」などと指摘した。【山本健太】
毎日新聞 2009年9月10日 地方版