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関西独立L神戸・吉田えり、笑顔の“サヨナラ登板”

オールスター戦で、ナインの出迎えに笑顔を見せる吉田えり

◆ オールスター戦に登板、打者5人に1失点 ◆

 えりちゃんが、サヨナラ投球をプロ初の白星フィニッシュで飾った。退団を表明した関西独立リーグ・神戸の吉田えり投手は4日、オールスター戦(万博)の最終回に明石・神戸組の7番手としてリーグ最後のマウンドに立った。打者5人と対決し1失点も、17歳で背番号17にふさわしく、ラスト登板を17球で締めくくった。

◆ 「ファンには本当に感謝」 ◆

 もう次のステップに進んでいくだけ。淡々とした表情で投げ込む吉田からは、そんな決意だけがうかがえた。試合後も涙はなく、笑顔で手を振りファンに別れを告げた。

 「寂しい気持ちはありますけど、それをバネにもっといい投球をしたい。応援してくれたファンには本当に感謝しています。自分のナックルを見てくれる人がいるところで、次はやってみようと思っています」

 9点のリードを背に、リーグ最後のマウンドに向かった。2死二塁で右翼線二塁打を浴び、1点を献上。だが次打者を二直に片付け、白星フィニッシュを決めた。プロ初となる勝利のハイタッチでサヨナラ投球を飾った。野球の神様は、さらに粋な演出も用意していた。17歳で背番号17のラスト登板を、何と17球で締めくくったのだ。

 「背番号17は変えません。初心を誓った17ですから」と語ったのは、つい先日のことだった。

 新リーグを立ち上げた三重球団が熱烈ラブコールを送れば、神戸を除く3球団やBCリーグも受け入れをアピール。吉田が移籍先を決めるまでには、紆余(うよ)曲折があるはずだ。だが、新チームでも背番号17を選ぶのは間違いない。

[ 2009年10月5日付 ]

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