最終更新: 2009/10/05 14:42

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バリ島日本人女性殺害事件 女性は神奈川・小田原市の佐野理香さん(33)と断定

インドネシアのバリ島で、日本人女性の旅行者が殺害された事件で、女性は神奈川・小田原市の佐野理香さん(33)と断定された。
地元警察は「歯形が一致したため、被害者は佐野理香さんと断定します」と語った。
この事件は、神奈川・小田原市の佐野理香さんが、インドネシアのバリ島で殺害され、Tシャツのみを身に着けた状態で見つかったもの。
佐野さんの顔には殴られたようなあとがあり、周りには、携帯電話や化粧品など、所持品が散乱していた。
29日夜、佐野さんの親族が現地入りし、30日にも遺体と対面する。
一方、佐野さんが連れ去られる数時間前、佐野さんの友人で30歳の日本人女性は、佐野さんと別行動で現地のディスコに来ていた。
友人の女性は、ディスコの帰り道、知人男性が運転するバイクに乗っていたところ、ある男に「なぜ、バイクのヘルメットをかぶっていないんだ」と呼び止められたという。
その後、ホテルまでついてきた男は、知人男性を別の場所に追い払ったあと、警察官を名乗った。
地元警察は「(男は)フロントに行き、『10号室に連れて行ってくれ。その人に麻薬取引の疑いがある』と」と語った。
警察を名乗る男がまず連れ出したのは、佐野さんではなく、友人の女性の方だった。
そして、友人の女性は、警察を名乗る男によって、後に佐野さんの遺体が発見される空き地に連れてこられ、乱暴されそうになったという。
しかし、友人の女性は抵抗し、すきを見て逃走、付近のホテルに逃げ込み、難を逃れた。
そして、直後とみられる25日午前3時、男は再びホテルを訪れ、同様の手口で佐野さんを部屋から連れ出した。
4日後、佐野さんの遺体が発見された現場は、ホテルからおよそ2kmで、友人の女性が足を運んでいたディスコと目と鼻の先だった。
ホテルの従業員は「彼女はフレンドリーでした。いたって普通で、心配事やトラブルを抱えているようには見えなかった」と語った。
佐野さんを連れ出した15分後、男は大胆にもまたホテルを訪れ、佐野さんと友人の荷物を持ち出し姿を消した。
地元警察は「男は身長160cm、丸顔、パーマがかかった黒い髪、色黒で、黒いジャケットに、黒いバイクに乗っていた」と語った。
事件発生を受け、30日にバリ島へ旅立とうとしていた日本人女性は、「1人で行動しないように、4人で絶対行動しようねっていうのは話している」、「夜はあまり出歩かないようにしようと」、「(警察が訪ねてきたら?)わたしも行っちゃうと思います。ついていく。だって、警察官だったら、それに応えないと、逆にわたしが捕まるかもしれないし」と語った。
佐野さんの実家がある神奈川・小田原市の近所の人の話によると、佐野さんは両親が経営する居酒屋によく顔を出していたという。
佐野さんを知る人は「1カ月くらい前、そこで飲んでたよ。友達と来ていて、『おじさんしばらく』なんて言って。この子(バリに一緒に行った30歳の友人女性)一緒に飲んでたよ」と語った。
現地警察は、目撃情報をもとに似顔絵を作成して男の行方を追っている。

(09/30 17:34)


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