この人物のオモテとウラ　「斜め４５度」の次は「美却」！？

●同期に比べて地味な存在だが…

　今週２８日、滝川クリステルから引き継ぎ、「ニュースＪＡＰＡＮ」のメーンキャスターに就任した。名画「モナリザ」のように、“斜め４５度”の角度でニュースを読み、話題になった滝川の後任だけに注目度は抜群だ。

　秋元アナは就任にあたり、「自分なりの角度を見つけたい」とコメント。滝川色を一掃するかと思いきや、そうではなかった。初日はスラリとした脚線美を披露したりもしたが、滝川のように４５度でもニュースを読んだ。滝川色を踏襲しつつ、徐々に秋元色を強めていくのだろう。

「秋元色を出したいなら、ぜひ脚だけでなく巨乳をもう少し強調する衣装もお願いしたい。初日のスーツでは、せっかくの巨乳が隠れてしまっていた。もったいないですよ」（芸能ライター）

　原稿読みは落ち着いていた。言葉に詰まる場面もあったが、慌てることなく、視聴者をハラハラさせることはなかった。初日にしては上出来。今後に期待、だ。

　それにしても、なぜ秋元アナが大抜擢されたのか。

　秋元アナは入社４年目の２５歳。３２歳の滝川も就任当時は２５歳だったが、その前の田代尚子アナや安藤優子アナに比べ“若くて軽い”という印象は否めない。逆に、同期の本田朋子アナや松尾翠アナに比べると、地味な存在だ。

「バラエティー色が強く、キャピキャピした印象の強いアナウンサーでは、さすがに説得力がなく、夜のニュースのメーンは任せられない。その点、秋元アナはまだ４年目とはいえ、報道畑でやってきた。視聴者には受け入れられやすいでしょう」（芸能ライター）

●素材、経歴とも申し分なし

　秋元アナは父親が外交官で、入社当初から報道志望。現場リポートなどの経験を積んだ後、ゆくゆくはキャスターに、と考えていた。

　希望通り、入社１年目から、夕方の「ＦＮＮスーパーニュース」のフィールドキャスターとして現場に出た。２年目の０７年１０月から１年間は、政治討論番組「報道２００１」で黒岩祐治キャスターのアシスタントを務めた。この４月から半年間は、「ＢＳフジ　ＬＩＶＥ　ＰＲＩＭＥ　ＮＥＷＳ」の金曜日のキャスターを担当していた。大抜擢にこたえられる経験を、地道に積んできたといえるだろう。

“素材”としても滝川に引けをとらない。滝川が日仏ハーフで、日本とフランスを行ったり来たりしながら育ったのに対し、秋元アナは父親の仕事の関係で英・ロンドンやロシア・モスクワの小学校で学んだ帰国子女。英語はもちろん得意で、ＴＯＥＩＣはレベルＡの８７５点。ロシア語も話せるという。

　大学も滝川が青山学院大学文学部出身なのに対し、秋元アナは慶応大学総合政策学部卒。ニュースキャスターとして申し分ない。素材、経歴ともに大きく成長する可能性を秘めている。

（日刊ゲンダイ2009年10月2日掲載）