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「座敷わらしの宿」全焼 「全員無事だったのはわらしのおかげかも」 (1/2ページ)

2009.10.5 12:26
このニュースのトピックス火災・爆発・放火
激しい勢いで火柱を上げて燃える出火直後の「緑風荘」=4日午後8時45分ごろ、岩手県二戸市金田一(宿泊客の岡西創さん提供)激しい勢いで火柱を上げて燃える出火直後の「緑風荘」=4日午後8時45分ごろ、岩手県二戸市金田一(宿泊客の岡西創さん提供)

 「座敷わらしの宿」として全国的に知られる岩手県二戸市の金田一温泉「緑風荘」(五日市和彦さん経営)が4日夜全焼した火災で、県警二戸署や二戸消防署は5日朝から現場検証を開始。詳しい火災原因を調べているが、複数の宿泊客や目撃者の話から、浴室用のボイラーの過熱が火災につながった可能性が出てきた。

 現場近くに住む目撃者は「浴室から最初に火が上がった」と話し、宿泊客で火災直前まで入浴していた男性も「火災直前に浴室横のボイラーから激しく蒸気が出た」と当時のもようを説明した。「3日から連泊したが4日夕は湯が熱すぎるので『変だね』と話していた」と証言する女性客もいた。

 二戸署によると、出火当時、旅館内には21人の宿泊客と9人の従業員がいたが、男性客1人が避難時に足に軽いねんざをしたほか、全員無事だった。しかし、昭和20年代から温泉街を支えてきた老舗旅館は一瞬にして、そのほとんどを消失した。

 近所の人たちも「激しい音で外に出たら、ものすごい火柱が上がり、火の粉が花火のように降ってきた」「2キロ以上先の自宅からも火柱が見えて恐ろしかった。延焼しなかったのが信じられないくらい」と、火災の激しさを振り返った。

 緑風荘の最大の名物は、柳田国男の「遠野物語」に登場するなど各地に言い伝えがある「座敷わらし」が出るとされる大部屋「槐(えんじゅ)の間」だ。

 目撃談や宿泊後に成功したという多数の著名人のエピソードなどから人気で、「3年先まで予約が入っている」(地元の旅館関係者)という。

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激しい勢いで火柱を上げて燃える出火直後の「緑風荘」=4日午後8時45分ごろ、岩手県二戸市金田一(宿泊客の岡西創さん提供)
「座敷わらし」が出るといわれる、「緑風荘」の「槐(えんじゅ)の間」=岩手県二戸市(岡西創さん提供)
焼け跡の実況見分が始まった「緑風荘」=5日午前、岩手県二戸市
一夜明けた火災現場。警察や消防の現場検証を多くの住民が見守った=5日午前9時半、岩手県二戸市金田一の「緑風荘」前(中川真撮影)
「座敷わらし」は金田一温泉のシンボル。地元では火災による観光への影響なども懸念されそうだ=岩手県二戸市金田一(中川真撮影)
一夜明けた火災現場。警察や消防の現場検証を多くの住民が見守った=5日午前9時半、岩手県二戸市金田一の「緑風荘」(中川真撮影)
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