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【政治】

世襲制限今後よく議論を 自民党 谷垣禎一総裁

2009年10月5日 朝刊

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 自民党再生の課題を背負い、新執行部が始動した。谷垣禎一総裁に党改革や民主党への対抗策について考えを聞いた。

 −総裁選で「絆(きずな)」という言葉を使ったが、鳩山首相の「友愛」と違いが分かりにくい。

 「民主党は明らかに大きな政府を志向しているが、われわれはまず自助が大事で、さらに共同体としての共助、足りないときに公助が出ていく考え方だ。標語が似ていても、意味するところはかなり違う」

 −党組織改革の具体案は。

 「野党では政策調査会は国会対策と非常に結びつく。国会の各委員会の筆頭理事が党の政策調査会の責任者を兼ね、シャドーキャビネット(影の内閣)のようなものをつくる。臨時国会前に決めたい」

 −首相の所信表明がまだ行われていない。国会の早期召集を求めるか。

 「新政権が打ち出している新機軸の意義を問う必要がある。できるだけ早く開いてもらわないといけない」

 −どう臨時国会に臨むか。

 「ただ否定するのでなく、いいものは協力すると言わなければならない。ただすべきものは、たださないといけない」

 −民主党が建設中止を決めた八ッ場ダム問題への姿勢は。

 「治水、利水が必要なくなっているという判断が正しいなら、やめることも選択肢だと思うが、手続きは踏む必要がある。地元の方の生活がかかっているものを、マニフェストに書いてあるからポンとやめるのは問題だ」

 −八日告示の参院選神奈川、静岡両補選にどう臨むか。

 「私自身をはじめ、応援をできるだけ送り込むなど全力で取り組む。公明党にも協力を要請する」

 −来年の参院選では、現職でも大胆に候補者を差し替えるか。

 「勝てる人に代えていくことも必要だ」

 −衆院選前、候補者の世襲制限を打ち出していたが、撤廃するのか。

 「撤廃でなく、よく議論したらいいと言っている。人によって意味が違う。(新設する)政権構想会議で詰める必要がある」

 

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