閔妃の命日にミュージカル　韓国有名劇団が日本初演

　朝鮮王朝末期の王妃・閔妃の生涯を描いたミュージカル「明成皇后」を、韓国の有名劇団「エイコム」が８日、日本では初めて熊本市の熊本学園大で上演する。この日は閔妃の命日に当たり、熊本の元教員や演劇人でつくる実行委員会は「公演を日韓交流のきっかけにしたい」という。

　閔妃は日清戦争前後にロシアに接近、反発した日本軍人らが１８９５年に暗殺したとされる。２００５年には、事件に加わった熊本県出身者の孫が訪韓し、墓前で謝罪して話題に。関係の深い熊本での公演が実現した。

　作品は事件から１００年後の１９９５年、ソウルで初演。ニューヨークやロンドンでも上演され、計１００万人を超える観客を動員した。今回は全編の半分弱に当たる約１時間のハイライト公演。列強が朝鮮進出を狙う激動の時代に翻弄された、閔妃の波乱の人生を描く。

　問い合わせはミュージカル明成皇后熊本実行委員会、電話０９６（３４３）０３３４。