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ここから本文エリア 初参加中国の徐さん３位 かるた富山大会2009年10月05日 初段に昇格 全日本かるた協会の「第１１回全国かるた競技富山大会」が３日、小矢部市であり、中国人留学生の徐乃馨（じょ・だい・けい）さん（２１）が、中国人として初めて協会の主催試合に出場した。準決勝に進出し、３位に入賞。「初段」への昇格を決めた。北京工業大で日本語を専攻し、金沢大の留学生として今月１日から来日している。初段昇格を決め、「勝てると思っていなかったので、うれしい」と喜んだ。 北京で大学に入学後、漢字文化が共通する日本文化に、強い興味を持った。２年生の夏休み、国際交流の一環として北京で開かれた、かるた大会に出場。和歌の美しい響きが気に入り、練習を重ねた。 和歌の最初の数文字を徹底的に覚え、今回も、歌が読み始められるとスピード感のある手つきを見せた。 「下の句まで暗記している歌は、まだあまりない」というが、思い入れのある歌がある。「天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山にいでし月かも」。遣唐使として中国に渡ったまま、帰国できなかった阿倍仲麻呂による望郷の歌だ。「中国で習っただけに、心情が伝わった」 留学は１年間。日本の文化や、多くの和歌の背景にも興味がある。将来は中国にかるたを普及させたいという。
マイタウン富山
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