トヨタ自動車の豊田章男社長は2日、日本記者クラブで「これからのクルマづくり」と題するテーマで講演した。今後の自動車開発については「脱石油時代を見据え、ハイブリッドや電気自動車、燃料電池車と利用シーンについてすみ分けが起きるだろう。それに対応していく」と車種にこだわらず幅広く開発していく考えを示した。また、現状を「足元は各国の新車買い替え需要策で持ち直しているが、まだ不透明だ」として、生産能力の余剰解消などに引き続き取り組んでいく意向を明らかにした。
講演では「自動車業界は100年に1度の変革の時期を迎えている」と発言。「ハイブリッドか電気自動車か、という観点ではなく、短距離では電気自動車、長距離では燃料電池車と、お客様のニーズに応じて幅広く開発していく」と述べた。(15:03)