あの人は今こうしている　初代ワンギャルは表参道で高級エステサロンを経営

　かつて大人気だった深夜のバラエティー番組「ワンダフル」（ＴＢＳ系）を懐かしく思い出す向きは多いだろう。リポーター兼マスコットガールのワンダフルガール、通称ワンギャルからは釈由美子、細木美和、原千晶などの売れっ子が生まれたが、本日登場の小野砂織さんもそのひとりだった。今どうしているのか。

「お名前は出せませんが、しょっちゅうテレビに出ていらっしゃる芸能関係者だけでも当店の会員は５０名さま以上になります。あとセレブ、一流モデル、銀座の高級クラブのママにお体のブラッシュアップに興味をお持ちの方々……。中には親子孫と３代で通ってくださるお客さまもおいでです」

　地下鉄表参道駅から歩いて１０分の閑静な住宅街。瀟洒（しょうしゃ）な一戸建てにある高級エステサロン「サーラ・デ・ディオッサ」で会った小野さん、こう言うとニッコリほほ笑んだ。

　目にも鮮やかな深紅のワンピースに、クルリと巻いた栗色のロングヘア。いやぁ、ムンムンだ。

「まずヒートマットで新陳代謝をよくして体内の老廃物を出します。それからワタシがプロデュースしたオリジナルのボディークリーム、バストフォルムジェルを併用しながら、丁寧にマッサージを施す。これを繰り返すと体が引き締まってボディーラインがきれいになり、バストアップもできるんです」

●「アクセサリーとアパレルのオリジナルブランドを立ち上げる予定です」

　ベッドは４台あり、エステティシャンは７人。一戸建てならではのゆったりレイアウトが売り物だ。また、業界関係者によれば、小野さんは“ゴッドハンド”と呼ばれるテクニシャンだそうだ。

「あら、うれしい。自分で言うのもナンですが、ワタシ自身、芸能界にいたときはＤカップだったのが、今はＦカップになりました、フフフ」

　さて、仙台市生まれの小野さんは、１４歳のときから地元のモデル事務所に所属。ファッション雑誌「Ｒａｙ」の専属モデルで注目され、９７年には旭化成の水着キャンペーンガールに選ばれた。そして、同年７月からスタートした深夜のバラエティー番組「ワンダフル」の初代ワンギャルに抜擢され、全国区人気になった。

「会社経営してる父が私生活にすごく厳しくて、芸能活動を認める条件が仙台からの新幹線通勤でしてね。１カ月に仙台―東京を２５往復したこともありました」

　しかし、０１年、芸能界を去った。

「この世界は生き残りが厳しいじゃないですか。落ち目になってからより、華やかなうちに辞めたかったんです」

　引退後はシングルマザーになると同時に、かねて興味と関心があったエステの道へ。フランスやアメリカ、それに中国のエステサロンで修業した。

「ウチで使用してるボディークリームとバストフォルムジェルは『リオッサ』のブランドで通販してます。また、今月末から新たにアクセサリーとアパレルのオリジナルブランドをそれぞれ立ち上げる予定。他にもエステサロンのプロデュースのお話があったり、当分忙しそうですね」

　都内のマンションに愛娘と暮らす。

（日刊ゲンダイ2009年9月15日掲載）