テレビ朝日は2日、9月に死去したマンガ家の臼井儀人さん原作のアニメ「クレヨンしんちゃん」の放送を続けることを正式発表した。来春には劇場版アニメの公開も目指すという。次回は16日午後7時半からの放送予定。
「クレヨンしんちゃん」は90年、「週刊漫画アクション」(双葉社)で連載を開始。おませな幼稚園児の野原しんのすけが、大人たちを巻き込みながら騒動を巻き起こすギャグマンガ。00年からは月刊「まんがタウン」に連載中で、コミックスや関連書籍は累計6500万部を発行している。アニメは92年から放送されている。
臼井さんは9月11日、埼玉県内の自宅を出た後、行方不明となり、20日に群馬、長野両県にまたがる荒船山(標高1423メートル)で、転落死していたのが確認された。早河洋社長は9月29日の定例会見で、原作者の死後も放送が続いている「サザエさん」「ドラえもん」の方式でアニメの継続を調整していることを明らかにしていた。【河村成浩】
2009年10月2日