中田様

メールありがとうございました。わざわざ電話をかけてくださって申し訳ありません。
ちょうど、メールを見たばかりのところに電話がありまして、
教授も驚いておられました。


>一方商業農法は流通は利益優先で形や色の具合が良い農作物を求めるあまり、除草剤をまいたり 農作業の手間が多く農作業に時間がかかると書かれていて、それで農作業を楽にする
には見かけで商品価値を決めないようにしないといけないと書かれていて一般に農作物を流通させるのに品質鮮度を優先させないといけないと書かれていて天候に関係なく農作業を楽に
する方法としては農作物生産工場というものも必要になってくると書かれていて・・・

商業農法についてはいろいろな意見もありますが、それに拍車をかけているのが日本人そのものだという
ことも否めないと思います。日本人は世界一品質にはうるさい民族だと思います。これは事実だと思います。
国内だろうと海外だろうと、(その傷が針先くらいのものだろうと)少しでも傷があれば即刻メーカーや生産者に返却されるのです。
農作物だけではなく、自動車からスーパー・デパートの品物に至るまでこの法則は当てはまるでしょう。
納車の際に、もし新品の車のフロントガラスにほこりでもついていようものなら、客は業者に不満をぶちまける
ことができるのです(また現に起こっていることでもある)。
これが「お客様は神様です」とまでいわれる日本の「掟」みたいなようなものです。

スーパーでは最近「ふぞろいの○○」「ニュートンリンゴ」などと銘打って、
致命的な傷がないものに限ってぶかっこうな品物でも店頭にだすようになりました。
でもまだまだ少数派で、大多数はそのようなものはでていません。
この厳しい時代、少しでも利益をあげようと農家も苦労しているようです。
また、消費者も安ければいいと考えている人も増えてきました。
ただ、加工食品に関しては、年中かわらない品質で商品を提供しなければいけない点と(これはメーカーにとっては当然のこと)、
あまり原料の形が変だと加工機械にはまらないという点でひっかかることがありえますが・・・。

見かけで商品価値を決めないように・・・とありますが、形はともかくとして、新鮮であるかどうかという
ことは、特に生鮮農産物に関しては重要なことだと思います。
また、加工食品に関しても品質鮮度は重要です。
(だからこそ、私が所属しているような研究室がいくつもできたりする)
流通の対象は商品である生鮮農産物や加工食品だけではありません。それを梱包するダンボールなどにまで及ぶのです。
面白い話をひとつ。流通の過程では遠くにまで農産物を運ぶためにあえて出荷前に冷却するのです。これを予冷といいます。
予冷にはいろいろな方法があります。倉庫にダンボールを積み上げて冷却風を吹き付けて冷やす強制通風式、
ダンボールに穴をあけてその穴に冷却風を通す差圧通風式、真空予冷庫に入れて庫内を真空にすることで冷却する真空予冷式、
水や氷にひたしたり、水分が揮発するときに奪われる熱を利用することで冷却する水冷(氷冷)式などがありますが、残念ながら水冷と氷冷は日本では使われていません。
もっとも冷却方法で効果的な方法なのですが、なぜ使われないのか?(外国、とくにアメリカではもっともポピュラーな方式)
農産物がぬれることを嫌うからということもあります。しかし、一番の原因はそうすることでダンボール箱がやられることなのです。
日本のダンボール箱は防水加工を施していません。だから、この方法で冷却して市場へ運ぶ途中で水分を吸ってへたってしまうのです。
へたったダンボール箱が市場で仲買人の前に引き出されたときのみじめさというものははかりしれないといいます。
中身がどれだけ高品質であろうと、ダンボールがへたれば、値段は下がってしまうのです。
日本人は見えないところや細かいことにも「美意識」が働きますから(田んぼの稲の植え方で外国と違うのは、外国人が列や行など気にせずにバラバラまきちらすのに比べて
日本人はきちんと列を区切ってきれいに稲をうえること)、こういう点をもっとも嫌うのです。
見かけで商品価値をきめないように・・・ということはわかるのですが、そのことと、流通させるために品質鮮度を優先させることは
場合によっては相反することになることもあるので難しいのです。

>天候に関係なく農作業を楽にする方法としては農作物生産工場というものも必要になってくると書かれていてそれは太陽のかわりに電気の光により農作物を栽培する方法でこれは通信
で伝えているが、今までに。電気は霊的エネルギーの転換したものなので、太陽も霊的エネルギーなので太陽の代わりの電気の光のエネルギーで農作物を栽培できると書かれているの
だ。
 それで天候や農作物の除草剤などの散布などの手入れが楽になると書かれているのだ。
 それで農作物を土だけでなく栄養物の入った液体にも培養できるとかかれているのだ。
 この農作物の工場生産により農作業は楽になると書かれていて工場内の温度も時に応じて変えられると書かれているのだ。
 つまりは農作業が快適 な温度で出きると書かれているのだ。

農産物生産工場についてはそうとう前から研究されてきたようです。
万が一、火山が爆発したり(今からそうとう昔の話だが、インドネシアで爆発した火山があまりにもすごかったので、中国あたりまで爆音が聞こえた上に
吹き上げられた灰が世界中をおおって飢饉や紛争がおきて歴史が塗り替えられたという記録があるくらい)、すい星が(もしくは隕石)ぶつかることによる
二次的災害(太陽光が地上にとどかなくなることなど)、地震、疫病、人災による災害(紛争も含む)など諸々の事態を想定してそういった
工場を建てようなどという計画もあります。また、いざというときのために、バイオスフィアなどの温室をつくりそこに人間もふくめた動植物をいれてちいさな地球を
つくってなんとかいきのびようなどという計画もあるようです(これは以前、外からの出入りや供給を一切断った状態でどこまで自給生活ができるかと研究者が挑んだが
結局一年持たなかった)。
液体で培養というのはおそらく水耕栽培だと思います。また、バイオテクノロジーでフラスコでも栽培できる(細胞ひとつを培養して本体を再生する)ようにもなるでしょう。
うまくいけば確かに楽になると思います。ただ、現段階では問題がありすぎます。
まず、電気を確保する方法です。植物に光合成させるためにひつような光の照度はそうとうなもののはずです。
一例として朝顔の開花を時間的にずらす場合、100ワットの電球で何時間か照らす必要があります。光合成はこんなものではたりません。
また、自然の光は可視光線もふくめ、紫外線から赤外線まで含まれているのでこの研究が必要です。
一日中昼ではありません。夜もきます。
莫大な電気をどこから確保するのか?石油や石炭がもうじき枯渇するといわれている以上、火力にはたよれません。水力は場所が限定されます。
原子力は問題が多すぎます(現実的にはこれが現在の総電力量の3分の1を占めている)。現在開発中の地熱発電も課題が多すぎます。太陽光発電は日本では
安定供給の面では難しい(一年中太陽が照りつけるような砂漠のような場所があれば話は別だが、日本は時期的に太陽が照らない場所がある)です。
宇宙で太陽光発電して、電波という形で供給するという話もありますが、今は計画段階で実用化は先の話です。
メタンなどの天然ガスを燃やすなどして使用する方法もありますが、これもまだ実用化までに時間がかかるでしょう。
外国から電力を買う方法はまず難しいでしょう。
次に農産物が薬品づけになる可能性も否めません。工場内はおそらくクリーンルームなみの設備になるでしょう。
ということは、病気や害虫に極端に弱い作物になりかねません。
野生の植物はこれらの攻撃に耐えうる防衛反応をもっていますが、人間同様、過保護にすれば極端に弱いものができるのです。
特に水耕栽培の場合、疫病が入り込むと水を介して広がるため、一気に全滅することもあるのです。
おまけに病害虫には耐性というやっかいな性質がある(いい意味で生命力がある)ので、次々に薬品を巻かざるをえないでしょう。
生物というものはまことに生命力があるもので、自分たちが未だ繁殖したことのない新天地なんかに到達すると、とたんにいろいろな
分化を始め、性質がガラリとかわるものまででてくるのです。
温度を適温にする技術は難しいものです。実験室で恒温器で一定にして栽培するのとそういう広い場所で一斉に育てるのとでは違うはずです。
また、植物によっては気難しいものもいるので、一定温度で放置して栽培できないものもでてくるため、かえって苦労することもありえます。
また、農産物ができても、こういう条件下で栽培されたものを食べようという消費者が出てくるかどうかという問題もあるでしょうけど。
・・・というわけで、現段階ではまだまだ話の段階なのですが、将来的にはこれらの条件をクリアして工場が建てられているかもしれません。

>それから将来の地球の食料危機についてはどう書かれているかとというと、将来の地球の食料危機については開発途上国の問題があり、各国により事情が違ってくると書かれていて、
文明国は農作物や食料が過剰生産させられていることもあり、あまった食料、 農作物は捨てられていて又、開発途上国は反対に食料ふそくで飢える者もいて貧困と病気が絶えないと書
かれていて、この矛盾をどうするかについては各国の政治や経済問題が絡んでくるのでなかなか解決は出来ないと書かれていてその解決の糸口として国連の役目 が大きいと書かれてい
て富める国から富めない国への食料の流通を促すように国連が仲介していくようにしないといけないと書かれているのだ。
 それで地球上の食料危機については戦争や国際紛争が大きく影響すると書かれていて、人口の増加についての食糧難については農作物の生産工場などの増設により軽減されると書かれ
ているのだ。

国連のいうことをきかない国もありますからねえ(苦笑)
国連の方針が意にそぐわない、と分担金を滞納しまくっている国(アメリカなど)もありますから。
国連に一番お金をだしているのは日本なのです。
流通に関しては穀物メジャーなど(カーネルとか)の利害も絡んでくるので一筋縄ではいきません。
また、経済発展を始めた国ではおいしいものをもとめて肉食にはしりだしているため、牧草ではたりず、家畜に穀物を食べさせているのです。
また、開発途上国では援助慣れ(援助に頼りきって、努力しなくなる)の問題もあり、支援をうちきろうという話もあるくらいなのです。
紛争の原因の大多数が食い物にかんすることなので、「食べ物の恨みはおそろしい」とはよくいったものです。
右肩上がりの人口増に、工場の建設が間に合えばいいのですが・・・。


R.T