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【格闘技】川田&田上 “聖鬼軍”復活2009年10月4日 紙面から
▽プロレスリング・ノア 三沢光晴追悼興行第2弾▽3日▽大阪府立体育会館▽観衆6400人 試合中の事故で6月13日に急死した故三沢光晴さん(享年46)の追悼興行が行われ、足利工大付属高校レスリング部出身の三沢さんの後輩・川田利明(45)がノアの田上明新社長(48)とタッグを結成し9年4カ月ぶりに“聖鬼軍”が復活。秋山準(39)、KENTA(28)組を相手に暴れまくった。試合も田上がKENTAからフォールを奪って快勝した。試合後は追悼セレモニーが行われ、10カウントゴングが鳴らされた。 入場ゲートの上に設置された三沢さんの大きな遺影の前で川田が暴れまくった。エルボーに顔面キック。そしてパワーボム…。川田が一つ一つ技をかける度に沸き起こる大歓声。やはり、三沢さんの追悼には川田の存在は欠かせなかった。 川田にとって、05年7月18日の東京ドーム大会以来のノア参戦。そして9年4カ月ぶりの聖鬼軍復活。全日本時代にタッグ王座を獲得し、最強タッグ決定リーグを2連覇した名コンビは腐っていない。「声をかければ昔のようにできる」。息のあった2人の合体技も健在。会場を埋め尽くした6400人のノアファンも往年の合体技に酔いしれた。 高校のレスリング部時代から先輩の背中を追い掛けて一緒にプロレス人生を歩んだ。先輩後輩であり、ライバルでもあった。それだけに、三沢さんの死を誰よりも悲しんだのは川田だった。 試合後、追悼セレモニーが行われた。10カウントゴングが鳴らされ、三沢さんの入場曲「スパルタンX」とともに生前の映像が流れる。「三沢さんがいなくなったことは認めないといけないが…。一区切り? まだ答えは出ない」。川田の心にポッカリ空いた穴は埋まるのだろうか。 (石川晴信)
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