歌手の倖田來未(26)が3日、台湾・台北市の国立台湾大学総合体育館で自身初となる単独海外公演を行った。「辛い時もあった」と振り返った倖田は「みんなも夢をあきらめずに前に進んでほしい」と夢の実現にステージで感極まって号泣。この日は現地の歌手で俳優のショウ・ルオ(30)とコラボしたほか、“これぞ倖田來未”の真骨頂のセクシー9変化。台湾ファンの嵐のような拍手を浴び、デビュー10周年に向けた新たなステップを踏んだ。
◇ ◇
「もっとイケるでしょ?」-“性感(セクシー)組長”倖田のあおりで、高偏差値を誇る“台湾の東大”こと台湾大学の体育館が激しく揺れた。
倖田の日本のファンクラブ名が「倖田組」であることから現地でついた愛称はなんと“組長”。倖田が「ニーハオ!ウォーライタイワン(こんにちは、台湾に来たよ)!」と北京語であいさつすると、会場の“組員”5000人からは「組長〜!」と大歓声。
海外進出第一歩はデビューから4カ月後の01年3月、米フロリダ州で行われたダンスイベントだった。06年には韓国のアジア・ソング・フェスティバルに出演、イベントで海外キャリアを積み重ねて来た。そしてついに、念願だった単独公演の夢を台湾でかなえ、「シェイシェイ!とうとうやってしまいました台湾!」と大感激。
現地では「キューティーハニー」のヒットで知名度が上昇。歌手、俳優として活躍する“台湾の福山雅治”ことショウ・ルオと06年に「Twinkle」でコラボし、人気となった。
この日はルオがサプライズ登場。盛り上がる会場で、自慢のセクシーさを惜しみなく見せつけた倖田。ひざ上25センチのボディコン衣装に、ヘソ出し豪華な電飾ドレス…と9変化。「TABOO」など15のヒット曲をつないだ怒とうのサビメドレーなど、21曲で魅せた。会場のファンに「ウォーアイニー!(愛してる)はずかしー!」と絶叫。やまない声援の洪水に感激、涙をこぼす一幕も。
倖田は「めちゃくちゃ緊張した!また台湾に帰ってこれることを楽しみにしていてください」と海外単独公演の初陣大成功に笑顔満開。今年12月にはデビュー10周年に突入。台湾から本格的に世界進出へ向けてかじを切った歌姫の快進撃は、止まらない。