内山Ｖ５防衛　世界挑戦を熱望…ダイナミックグローブ

７回、タオルが投げ込まれ、アーロン・メルガレホにＴＫＯ勝利した内山高志（左）

　◆報知新聞社後援　ダイナミックグローブ（３日・後楽園ホール）　東洋太平洋スーパーフェザー級王者・内山高志（２９）＝ワタナベ＝が、同級１位アーロン・メルガレホ（２５）＝フィリピン＝を７回ＴＫＯで下し、５度目の防衛に成功。念願の世界挑戦へ前進した。戦績は１３勝１０ＫＯ。同スーパーフライ級王者の河野公平（２８）＝ワタナベ＝は指名挑戦者のマルビン・タンポス（２５）＝フィリピン＝を判定で下し、初防衛。戦績は２４勝８ＫＯ４敗。

　大歓声に乗って内山が連打を浴びせた。挑戦者のダメージが色濃くなった７回。ロープ際へと追いやると、リング上に相手陣営からのタオルが舞った。あっけない幕切れに本人は物足りなそうな表情を浮かべたが、「チャンスがあれば次にでも世界戦をやりたい」。全勝のＫＯマシーンは世界挑戦を熱望した。

　現在２位にランクされるＷＢＣ王座への挑戦を見据え、あえて１位メルガレホとの対戦を選択。１位への“昇格”を得意のボディー、鋭いカウンターを次々と決めて完勝した。「チャンスはいつ来るか分からない。もっと修業して強くなる」。視線はすでに目指す世界の頂へと向いていた。