中川昭一  Shoichi Nakagawa

衆議院議員 中川昭一 公式サイト

その他講演録・文書等
2008.06.03

地元帯広での街頭演説の講演録(5月11日)

帯広・十勝の皆さん中川昭一です。
お買い物中・お休みのところお時間を頂きまして誠に有難うございます。
今、日本は20年間景気が低迷している中で、食料品・ガソリンの値段が上がって、大変、皆さん方のお仕事や暮らしが苦しんでいる。このことは、われわれも十分承知をしております。
この値上がりは日本だけではありません。
世界中で値上がっておりますので世界中も困っておりますが、なんといっても日本は20年間、経済的に苦しんでおりましたので、その痛みというものは大変大きい。このこともわれわれは、承知をしております。
その中でも、道路特定財源、暫定税率を維持をしようという決断をしております。
その理由は、暫定税率の分がなくなりますと、自治体、とりわけ地方の自治体が大変困るわけであります。
東京では地方の道路は無駄が多い。そういう議論が多いわけであります。
しかし、本当に必要な道路、たとえば、緊急災害の時に一刻も早く駆けつけられるような道路、あるいは、救急車が一刻も早く病院に着けるような道路、あるいは、環境にやさしい道路、安全のために必要な道路、これらは、文字通り真に必要な道路であります。
したがって、自治体の皆さん、とりわけ地方の自治体の皆さんにとっては、この財源が無ければ住民の皆さん方の暮らしも安全も命も守ることができない。
だから、何とかしてもらいたい。この要望には、我々は応えなければならないという決断をしたわけであります。
民主党も地方に戻れば、必要な道路は作ります。と言っておりますけども、財源がない、実際にはできない、つまり、民主党は党としては、地方を軽視している、地方を無視している、我々はそう判断をしているわけであります。
無駄な道路は、もちろん我々も作りません、無駄な経費も1円でも削減しなければなりません。
これを前提にして、真に必要な道路を帯広・十勝をはじめ全国で作っていかなければならないのであります。
そのためには財源が必要です。今年は予算が通りましたから、やる仕事は決まってますけれども、ある時期、一ヶ月間、お金が無かった。
これをなんとしても復活をしていかなければなりません。
もちろん、ガソリンは安いほうが良いにきまっております。しかし、全体として、皆さん方の暮らしの安全や安心、環境を守るために、一年じっくり議論をして、そして、一般財源にしても、真に必要な道路はつくる、あるいは、また、地方の声をよく聞いて、どれだけ本当に必要な道路を作るための財源が必要なのか。このことを、じっくりと議論をして、来年、きちっとした形で新たな道路財源体制というもの、これを、確保していくということを我々は決めているわけであります。
また、いわゆる、後期高齢者医療制度、今度できました。
これらは、何か75歳以上の方々は、どうぞ勝手にしてください。
あるいはまた、負担が増えます、こういう批判があります。
確かに一部、分かりにくいとか、事務の手続きのミスがあった。これも事実であります。我々も真摯にそのことは受け止めていかなければなりません。
しかし、たとえば、今度の後期高齢者の方々へお配りする保険証が、何か特別扱いになって差別されているみたいな議論がありますけれども、これは、まったく違うのであります。今までの制度のままだと2枚保険証が必要になるわけでありますけれども、これを1枚にしよう、簡単にしようという理由で1枚のカードで済ませるようにしたわけであります。
また、高齢者の方々には、いつも掛かりつけのお医者さんの制度を、ご本人がご希望するならば、お医者さんの協力を得ながら、そういう、いわゆる、ホームドクター、かかりつけお医者さん制度というものをつくっていこう、こういうことも決めているのであります。
一部の人々は、新たに保険料を払わなければいけなくなります。負担が増えます。
しかし、これには一定の所得以下の方々に対しては免税、若しくは大幅な減額をすることも制度の中に既に組み込まれているわけであります。
なぜに、こういう制度にしたのか、今後、ますます高齢者の方々が増えます。健康で長生きしてもらいたい、しかし、それを支える働く人々の数が相対的にどんどん減ってまいります。今のままで行くと、働いて、そして、支えていく世代の負担がどんどん、どんどん増えていって、とても耐え切れなくなってしまう。それを、これからは、後期高齢者制度に関しては国が5割負担を致します、若い人たちの負担は4割にします、ですから、せめて1割はご本人に負担をしてください、このことをぜひともご理解をしていただきたい。
ますます、長寿高齢、そして、働く世代の比率が小さくなってまいります。これに耐えうる制度を導入していかなければなりません。それと同時に、明治の初めにつくった制度が、幸か不幸か戦争に負けたことによって、ほとんど破壊をされた、戦後それをつくり始めて60数年たって、また、こういった、いろんなインフラ、たとえば、道路、橋、トンネル、水道、下水道、こういったものも、そろそろ取り替えなければいけません。膨大なお金が掛かります。
そして、環境対策であります。帯広はエコバックの使用率が日本でもトップクラス、環境にやさしいバイオ燃料もどんどん、今、作り、そしてまた、これから飛躍的に増えてまいります。
今、ここに来るときに、道に木や花を植えているお仕事をしている方の横を通って参りました。こういった、環境や、あるいは、また、美しさや、そういったものを十勝が日本の先導役になっている、そのためのコストをみんなで負担をしていく、お年寄りの方にも少しだけ負担をしてもらいたい、ご理解をいただきたい、我々はこのことを皆様にぜひともご理解をしていただきたいのであります。
今も、お話がありましたように、野党とりわけ民主党は反対だけ言って、議論もしない、討論もしない、そして、ただ否決をして、衆議院に送る、いや問責を出すぞとか、内閣不信任を出すぞとか言いながら、サボタージュをしながら給料をもらっているだけなんです。国会というのは議論をして、そして最後は判断をするんです。それが、我々に与えられた仕事であるにもかかわらず、サボタージュしながらテレビの前では国民の声、国民の声といい、そして、実際には地方を無視して、そして、何もしない。
こんな民主党に、この十勝を日本を任していいんですか?
このことを我々はお訴えしたくて、この場所をお借りして政策のお話をさせていただきました。これからも、我々責任与党は国民の皆さんのご理解を頂く努力をしながら、こういった目的を実現していくために全力を挙げて頑張ってまいります。
1年前の参議院選挙の時に民主党は何を言っていたか、もう1度、思い出してください。中学生までのお子さんには全て1人3万円上げますよと言ってました、6兆円掛かるんです。あるいは、公立高校の授業料をタダにしますと言った、これも数千億円掛かります。あるいは、農家に、全ての農家に1兆円配るといいました。
十勝で頑張っている農家も、大都会の近郊で柿木1本しかはえていない農家も同じようにお金を配るといっていた。
公約であるならば、そのことを実現する努力をすべきなのに、そのときの公約はいったいどこへいったんでしょうか、ただ、我々のことだけを批判しながらサボタージュだけをしている、こんな政党に日本を任すわけにはいかない。将来の子や孫たちのためにも、任すわけにはいかない。このことを、ぜひとも皆様にご理解をしていただきたく、お話をさせていただきました。どうぞ皆さん、宜しくお願い致します。
有難うございました。有難うございました

一覧に戻る一覧に戻る

ページの上に戻るページの上に戻る

2006 中川昭一事務所(C)all right reserved.