◆　来春４月開幕目指し新リーグ設立を発表　◆

　えりちゃんに新リーグが熱烈ラブコールを送った。関西独立リーグに参加予定だった三重球団が３日、参入撤回とリーグ脱退を宣言。新リーグの設立を津市内の球団事務所で発表し、来春４月の開幕に向け具体的な活動を開始した。会見には壁矢慶一郎球団社長と元中日の矢沢健一アドバイザーが出席。壁矢社長は「えりちゃんにはぜひ来てほしい。会って気持ちを聞いてみたい」と神戸球団を退団する吉田えり投手（１７）に熱いメッセージを送った。

　新リーグには、兵庫県・淡路島に誕生する球団淡路（元阪神監督の藤田平氏が就任予定）を含め２、３件のオファーがあり、１１月中旬のトライアウトまでに参入チーム数などを決定する。名称や試合数など詳細はこれから決めるが、選手には２月から１０月まで最低１５万円の月給を保証、アルバイトは禁止する。四国・九州ＩＬやＢＣリーグとの交流戦も実施。新リーグは関西と東海を活動エリアにする意向だ。

　来季から選手月給を８万円とした関西独立リーグは、ほぼ重複するだけに、選手が集まらないだけでなく、脱退して新リーグに参入する球団が出てくるのは必至。関西独立リーグは崩壊寸前といっても過言ではない。

◆　吉田えり、きょう神戸でのラスト登板　◆

　退団を表明した関西独立リーグ・神戸の吉田えり投手がきょう４日、リーグ開催のオールスター戦（万博）に出場する。最終回にラスト登板する予定だ。「いつも通りに投げるだけ」と淡々と語ったナックル姫だが、三重球団が立ち上げた新リーグにも関心があり「新リーグが発足するなら、それを含めて考えます」と明言。新リーグに参入する淡路球団、三重球団は獲得に積極的だけに、熱い“えり争奪戦”が展開されそうだ。

[ 2009年10月4日付 ]