夢散!佐々木、全力尽くすも大差の判定負け
【WBAウエルター級タイトルマッチ】敵地で無敗の王者を相手に佐々木はあらゆる策を講じた。33歳で立った晴れ舞台を単なるチャンスで終わらせないために。全力を尽くした結果は大差の判定負け。「変な言い方だけど悔しいけれど、悔いはない」。ボクサー人生の思いをぶつけた闘いを振り返った。
有効打、手数ともに洗練された技術を持つ王者との差は明白だった。「スタートの奇襲攻撃で決まると思ってた」という。試合開始とともに積極的に前に出たが、相手は動じず1回から王者ペースに。3回からは佐々木のジャブも当たりだし、低い体勢からのボディー攻撃も仕掛けた。
KO狙いでなりふり構わず左右のフックを放ち、9回には左のクリーンヒットでチャンピオンの動揺も誘うなど後半は見せ場もつくった。しかし、力及ばなかった。「途中から相手のジャブも見えるし自分のも当たったけど、総合的にみれば相手が上だった。一パーセントの可能性に懸けて出せるものは出せた。あれもこれもやって、ダメだったということです」と言葉に力を込めた。
世界の一級品がひしめくウエルター級での日本人の世界挑戦はこれで5度目だった。遠いウクライナでの12ラウンド。すべてを出し切った勝負の末、偉業達成はならなかった。
(共同)
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