ご開帳の目的~混迷の時代に光を~

秘仏「青不動明王」青蓮院で初めての一般公開

青蓮院の秘仏 国宝「青不動」とは

※青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)

三千院、妙法院と並んで天台宗総本山比叡山延暦寺の三門跡の一つとして古くより知られる門跡寺院。天台宗の京都五箇室門跡(前述の三門跡と曼殊院門跡、毘沙門堂門跡)、いわゆる五ヶ室の一つでもある。

回遊式の庭園が美しく、春と秋にはご本尊の熾盛光如来にちなんだ光の演出を行う夜間特別拝観と庭園ライトアップを実施している。

近畿地方の「お不動さまのお寺」からなる「近畿三十六不動尊霊場会」十九番霊場でもあり、不動明王の巡拝者も多い。

近畿三十六不動霊場会の詳細はこちら

青蓮院門跡の国宝「青不動明王二童子像」は、ご身体の色が青黒(しょうこく)なことから通称「青不動」と呼ばれ、日本三不動画の一つとして有名です。この御尊像のお力は極めて強く、平安時代から現在まで、たいへん篤く信仰されています。

しかし、この青不動は秘仏であり、平安時代より現在に至るまで、ほとんど一般公開されていませんでした。現在、青蓮院の本堂におまつりしている青不動明王像は複製を開眼したものです。本物の青不動は国宝の中でも大変貴重なものであるため、特に厳しい保存条件のもと、大切に保管しております。


今、なぜ一般公開するのか?

道徳心の荒廃が顕著になった現代、辛い事件があまりにも多すぎます。この混迷の世の中で、青不動の強いお力をいただいて、いろいろな問題を少しでも良い方向に導いていただきたいと考え、ご開帳を行うことにいたしました。

青蓮院での青不動ご開帳は創建以来初めてで、過去には1970年の「大阪万博」と1986年の奈良国立博物館「平安仏画展」、1997年「比叡山・高野山名宝展」の3度しか公開されておりません。

これまでにも数多くの展覧会、国宝展からの出展依頼がございましたが、長年お断りしてまいりました。青不動明王像は国宝の中でも、非常に重要度の高い国宝で、美術品としても大変優れたものであり、歴史的にも大変貴重なものでございます。しかし、青不動は信仰の対象としての礼拝画像であり、飾られるだけのものにはしたくない、という意図のもと、これまでそういった展覧会への出展を避けてきました。


本物の青不動明王をお参りし、ご祈願にお越しください

この度の青蓮院でのご開帳も、是非、見物としてではなく「お参り」に来ていただき、実物をご覧になって、青不動明王の強い力を感じながら、拝んでいただきたいと考えております。

公開期間中は毎日護摩を修する予定ですが、その祈願は諸願の「成就」を願って修法をいたします。ですので、皆様も様々な「願い」を青蓮院にお持ちいただき、お祈りください。

平安時代に思いを込めて作られ、高僧の手でご祈祷され、伝え引き継がれてきた青不動明王を目の前にすれば、青不動が諸願を成就するお力の極めて高いお不動さんであることがひしひしと感じられると思います。


ぜひこの貴重な期間に、一人でも多くのみなさま方がご縁を結ばれますようお祈り申し上げます