世界ボクシング協会(WBA)ウエルター級タイトルマッチ12回戦は3日、ウクライナのドネツクで行われ、挑戦者で同級15位の佐々木基樹(帝拳)はチャンピオンのビアチェスラフ・センチェンコ(ウクライナ)に判定で敗れ、タイトル獲得に失敗した。センチェンコは初防衛。
33歳で世界初挑戦の佐々木は序盤、相手の左ジャブに苦しんだ。終盤は左右のフックの連打などで対抗したが善戦及ばず、日本人初のウエルター級世界王者になることはできなかった。
戦績は佐々木が41戦32勝(20KO)8敗1分けで、センチェンコは30戦全勝(20KO)。日本のジムに所属する男子の世界王者は6人のまま。(共同)
佐々木基樹
「負け惜しみを言わせてもらうと、パンチも見えていたしガードもできていたけど崩せなかった。(再挑戦を)やらせてもらえるなら今すぐにでもやりたいが、現実問題これが最後かもしれない」
浜田剛史氏(元世界スーパーライト級王者)
「予想通りの技術差があった。佐々木は何とかしようと工夫しながらよく頑張った。持っているものは全部出した」
ビアチェスラフ・センチェンコ(ウクライナ)
00年シドニー五輪ウクライナ代表。02年6月プロデビュー。09年4月にWBA世界ウエルター級王座を獲得した。攻防にすきのない技巧派の右ボクサー。戦績は30戦全勝(20KO)。31歳。