淫魔との戦記 妖狐の里
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それから一時間もたった頃だろうか?

「クズノハ!!!今すぐあけて!!!大変なのっ!!!」

二人が布団を敷いて寝ようと思った頃に必死そうな声が外からする。少女がその声に急いで扉をあけに向かう。

「母上っ!!どうしました!?」

今さらだが少女の名前はクズノハというらしい。シエルは瞼をこすりながらその様子を眺めていた。
荒れる声以外はとても静かだ、ああ山奥にいるんだなと思う。

「どうしました?母上…え!?」

クズノハはそっと戸を開く。するとそこには…
真っ赤な着物をきて…尻尾ほどに大きなものを股間から生やした妖狐が立っていた。
表情は切なげで、自身の体を抱きしめて必死に疼きを抑えているようだった。

「貴女を考えただけで爆発しそうなの…いれさせてぇっ…♪」

突然クズノハを押し倒す。
亜人種は近親相姦を嫌う。ソレは獣というよりも淫魔の衝動に近いように思える。
二人をまたいでクズノハの母の背後に回ったシエルは彼女の尻尾を引っ張る。
するとはぅっと声をあげて動きが止まった。

「やっぱり…気持いいんだね?尻尾♪」

グイグイと何度も尻尾を引っ張ると、体をふるわせて何もできなくなる。
尻尾だけでイかせることもできそうだ。
そう思った瞬間に、フィールドワークでたたき上げたシエルの耳はイヤな現実を認識した。

「ああっ♪もっとぉぉお激しくしへぇぇぇ♪」
「ふぁぁ!?射精!?射精いい!?」
「壊れるぅぅぅ♪もっともっとおぉ♪」

頭をとろけさせるような嬌声と濃厚な性の匂い。空気は熱気を帯びている。
何をされるでもなく、自分も淫魔になってしまいそうだ…そうなればまだ行為をするに及んでいないガールフレンドには会えない!!もったいない!!
冷静な判断ができない。なかば思考がメチャクチャの状態で、さらにそれを引っかき回す発言が聞こえてくる。

「何をしてるの人妻肉奴隷!!!早く自分の娘を犯しなさいよ?それで妖狐はみぃんな淫魔の仲間入りなのだから♪」

そんな声が聞こえるとともに、急に尻尾をふるいシエルを振り払い、モノから多量の先走り汁をクズノハに溢し、きれいな桃色の秘裂に挿入しようとする。

「やめて母上っ!!そっちの初めてはああっ!だめぇぇぇ!」

「きゃあっ!?」

シエルはクズノハの母の尾に吹き飛ばされ、いつしか声の主の側にいた。

魔族の悪魔族といった格好で…山羊の角をもち、外見に似合わぬ胸まで届く太いモノをつけた美少女だった。

「あ、人間♪貴女も私の精液飲んで…一緒に淫魔だけの気持いい世界つっくりましょっ♪」

妖艶に微笑み、力の入らないシエルの体を軽々しくもちあげると自分のモノとキスをさせる。この淫魔を美味しそうなどと思ってしまう自分がいることに気がつく。
今までの淫魔とは基本スペックが高いのがいやでもわかる。

「あぁっ…他の淫魔なんか比べものにならないスゴイ匂い…じゃなくて!!!貴女何をしたの!?」
シエルは頭をとろかすような匂いに湧き上がるつきつけられたものを舐めたいという衝動を押さえて、その淫魔に尋ねた。

「淫魔さんじゃないよ、私はフィズ。私は淫魔化精液を飲ませてあげただけ♪」

そういうと、淫魔は笑いながら自分のものを扱きだす。
彼女の言葉が真実ならば、彼女は新種か上位種かのどちらかだ。

「え、精液でも?」

「あのお母さんをみればわかるでしょ?一寸まえまで、ただの妖狐だったの。旦那さんの名前呼んだり娘の名前叫んだりして、耐えてたけど見事に淫魔の仲間入り。
大好きな娘さんを犯せる幸せを味わえるようになってよかったね♪」

シエルはクズノハを助けようと思い脱出を試みるものの、いつの間にか腕を捕まれていた。

誰か助けてくれないかと辺りを見回すと、淫魔化したらしい妖狐達が交わっている。クズノハが最後の妖狐というのは間違いではなさそうだ。
淫魔化が完全ではなかったらしい者もいたが淫らな思いに駆られて立ち上がれば、他の淫魔化が不完全な者・淫魔化していない者を犯しに向かう。そして段々と文字通り交尾をする者の数は増えていく。


「うふふ…逃げられないんだから、観念して気持よくなろっ?」

無邪気にかつ淫らに、手でフィズはシエルのものを直接指でなぞっていく。
何故かそれだけで、たったそれだけの行為が彼女のモノをビクリといわせた。
クズノハに出させてもらわなかったら危険だった。

「ふふぅ♪淫魔の手触りはシルクよりもいいん…はぅ!?」

突然フィズが甘い声をあげる。フィズの背後から誰かが現れた。

素股をさせられそうな状況になっていたシエルはほっとする。フィズのお尻に…バイブがつきささっていた。
それをフィズに突き刺しただろう人物がフィズの背後にいる。
赤い頭巾をかぶり、薄い布を体に巻いている。フィズよりも大きい一抱えはあるような巨大なモノをもつ。12歳程の背丈をしてクズノハ以上に胸のない少女だ
バイブを先端に付けた矢を放つボウガン、水鉄砲のようなものを持つ。


「淫魔退治にきてみれば…妖狐がみんな淫魔になって…お前の仕業だなぁ?犯して犯して…俺の僕にしてやんよ。」

彼女はつぶやき…近づくと、水鉄砲で、トロトロの何かを勢いよくフィズにかけ…無理矢理挿入していく。

「はぅん♪淫魔よりずっとおっきいよぉ♪」

いきなり赤い頭巾の少女はフィズに突き入れた。
淫魔の秘所も恐ろしく、難なくソレを飲み込んだ。淫魔も特別だろうが背後にたつ赤い奴のサイズも相当特別だ。

「対淫魔使用特製ローションがかかってるんだ…強がってんじゃねぇ!!!
ほら、声あげやがれ!!淫魔らしく淫らによお!!」

フィズにいれたまま両足を持ち上げ、彼女は腰を振るう。
自信満々の表情でいた赤頭巾もフィズも、すぐに苦しげな表情になるが…

「なんだこれぇっ…締め付けが他の淫魔と違う。」
「おっきいし、何時もより感じちゃう♪精液登ってきちゃう♪」

見惚れていたシエルはそんな声を聞き…自分の大きくなりだすものを手で抑えながら…
クズノハの元へ急ぐ。母娘で、しかも淫魔になるなんてタブーもいいところだ。他の連中が正気なら村八分にされても文句は言えない。

家にあがる。
淫魔化したらしい母がクズノハの女性器で物を擦って彼女を焦らしていました。挿入をまぬがれたのは抵抗の結果か。

「はぁっ…クズノハぁ私のクズノハぁぁぁ♪」

いまだにクズノハは抵抗の意識はあるようだが母たる淫魔の声、淫魔の匂いが彼女の抵抗を躊躇わせていく。すでにその眼はとろんとしていて放っておけばすぐにでも堕ちかねない。

「母上…今…気持よくしてあげます…だから私もおぉ…」
擦りつけてくる物の先端に尻尾を巻き付ける。
そこにシエルが飛び付いてふりふりしている母狐の尻尾を握る。

「クズノハっあとで沢山してあげるからさ、今はがまんして。お母さんに気持ち良くなってもらお?」

シエルが尻尾をしごくとクズノハの母のモノがビクンと跳ねる。クズノハの尻尾のふりも激しくなりだす。
尻尾の付け根に膝を押しつけて、いき秘所にまで手を伸ばす。
付け根を刺激すればさらに尻尾が固くなり、秘所は指をいれればきゅうきゅうとしまっていく。

「子持ちのクセに淫乱な体だよねぇ…」

「あぁっ…クズノハ♪いっちゃうっ♪いっちゃう♪」

―ビュルッ!!ドピュピュピュ〜♪―
人とは思えない量が…とめどなく脳を溶かす匂いがあふれだす。


シエルとクズノハは母を射精させるだけさせる。淫魔からただの妖狐に戻ったクズノハの母を寝かせた。そして最後の生き残りと思われる赤い少女の方へと行く。

外は淫魔化した妖狐だらけ…シエルも体験したあの尻尾での責めをされたら…間違いなく仲間になってしまう。

「母上…父上が死んだから…いえ、私がしっかりしてないから…」

「クズノハ…それよりもこれから先の事だよ。」

「本当に生き残り、いるんですか?」
「うん。淫魔の親玉とヤリあってる。」

妖狐が淫魔化しきっているがあの二人がハメアイをして、赤頭巾に加勢してあの淫魔を倒せば…あるいはと思った。

「ああっ…気持いいっ♪これだから淫魔狩りはやめられねぇっ♪」

「あん♪あん♪人間さん気持いいよっ♪」

2人がかけつけると、盛大に噴水のように精液をばらまくフィズ…中に出しているらしい赤頭巾…
しかしお互いに淫魔化も、消滅する様子もない。

「どう…しましょう!?早くどうにかしないと里の皆が全員淫魔で…」

「あの淫魔の精液にも淫魔化の効果があるらしいのよねぇ…あんな盛大に射精されたら…また勃っ…じゃなくて近づくのは無理よ…逃げましょう!!!皆を戻すには、私達まで淫魔化しちゃいけない!!!
あれイカセテも、まだ控えが何人いるかわからないし…」

シエルは踵を巻く。
クズノハの家からはまた母の甘い声が聞こえるイッタばかりで淫魔に対抗できないだろう…
クズノハは涙ぐんでいるが…直ぐにシエルの手をひっぱり駆けていく。

それとほぼ同時に…

「やべぇやべぇっ♪流石に淫魔だ…弾切れになっちまうとこだった…」

「私も〜♪今日は残念だけど、もう終わりね?私がイって淫魔化がとけたら、お姉さまにしかられちゃうわ。」

「じゃあなっ!!!いつか必ず俺の銃根でイカせまくってやる!!!」

いつしか頭巾と靴、バイブを放ったボウガン以外を除いて、ほぼ全裸になった彼女は…
クズノハ達のあとを追いかけるようにして、山を降った。

妖狐達が甘い発情しきった声をあげる、雌としての、雄のとしての匂いを漂わせる。
まさに肉林だった…淫らな音にも、光景にも目を背けクズノハは走った。

大切な人たちの姿が浮かぶ、狂った大切な人たちの姿が浮かぶ…

「…みんなっ…みんなっ…ごめん…ごめんなさい!!」
「クズノハ…」


-完-

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