狙われた海〜沖縄・大浦湾 幻の軍港計画50年〜

2009年10月04日(日)25時15分〜

1962年、米軍が突然、大浦湾を爆破するという事件が起きた。「サンゴの浅瀬を爆破して軍港にするのだ」と漁師らは直感し反対に立ち上がった。

辺野古の海人

当時の新聞記者は、原子力潜水艦も寄港できる一大軍港計画があると見抜く。そして1966年に作られた詳細な「大浦湾の軍港計画」がアメリカ軍の資料で明らかになる。しかもそれが現在進行中の「普天間基地代替施設」の移設計画のベースになったことを示唆するメールも入手。番組では、基地負担軽減をうたう米軍再編の欺瞞とともに、当時立ち上がった老漁師と、50年、基地経済にからめとられる現代の漁師たちとを対比させながら、日米の安保の犠牲になる地域に必死に生きる人々の心情を描き出す。

辺野古空撮