危機管理の甘さ指摘 労働者健康福祉機構に改善要求
10月4日1時57分配信 産経新聞
会計検査院の調査で明らかになった釧路労災病院の職員による診断書作成費の横領。10年間もの長期間にわたり横領が続けられた理由として、会計検査院は同病院のコンピューターシステムの不備と危機管理の甘さを挙げ、改善を求めた。医療関係者は、財政状況の厳しさや事務作業の多さなどが問題の背景にあると指摘している。
「2年ほど前からコンピューターや領収書の会計に関しては、厚生労働省が明細を記入して表示するように厳しく指導している。民間病院ではシステムを新しくしている所がほとんどで、今回のケースは信じられない」と驚きを隠さないのは、医療ジャーナリストで医師の森田豊さん。一方で、医療機関の現状として「地方などで財政力が乏しい病院の場合、どうしても設備が旧式になりがちなのは仕方がない面もある」と解説した。
また、同病院の病院長印の管理がずさんだったことについて、東京都内のある医師は「事務量が膨大なので、病院長がすべての書類に目を通すのは不可能。病院長印を自由に職員に押させている病院は多いと思う」と明かした。ただ、「公印の性格上、異常なことだから、解決しなければならない課題だ」と指摘した。
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最終更新:10月4日1時57分
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