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【滋賀】NHK大河「龍馬伝」で大津の町おこし2009年10月3日
来年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」放送を前に、県内の坂本龍馬ファンが設立した「近江龍馬会」が、龍馬にちなんだ大津市の町おこしに乗り出す。同市出身で龍馬ゆかりの2人にスポットを当て、魅力を開拓。「天地人」「江」と大河ドラマで湖東、湖北が注目される中、大津でも地元の歴史を掘り起こそうと力を入れている。 近江龍馬会は龍馬伝の放送が決まった後の昨年10月に結成。県内を中心に龍馬ファン70人が集まった。 スポットを当てるのは、京都での龍馬の定宿「寺田屋」のおかみお登勢(とせ)と、龍馬が暗殺されたときに一緒に殺された用心棒山田藤吉。お登勢は大津市の菱屋町商店街の周辺、山田藤吉は同市三井寺町が出身とされる。 近江龍馬会でプロジェクトチームをつくり、龍馬の専門家を招いた講演会を3回企画。大津の歴史をまとめた散策マップづくりに取り組む。2人の生誕地に記念碑を建てるため、募金活動も始めた。 今年の大河ドラマ「天地人」では佐和山城主の石田三成、2年後の「江」では浅井長政の三女お江が取り上げられ、湖東、湖北は盛り上がりを見せるが、大津市周辺はいまひとつ。自身も龍馬ファンで会長を務める柴田與一郎さん(65)は「大津に城は残っていないが、江戸時代の町衆が残した大津祭のようなエネルギーがある。これからは住民自身が歴史を残していかなくては」と話す。 第1回の講演会は10日午後3時から、大津市中央の大津祭曳山(ひきやま)展示館で。京都龍馬会の赤尾博章理事長が講師を務める。問い合わせは同会「龍馬伝」プロジェクトチーム=ファクス077(521)0207=へ。 (小西数紀)
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