海外

文字サイズ変更
はてなブックマークに登録
Yahoo!ブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

日米外相会談:米、給油中止容認 同盟強化を確認

 【ニューヨーク野口武則】岡田克也外相は21日午後(日本時間22日午前)、ニューヨークでクリントン米国務長官と約45分、会談した。クリントン長官は「日米同盟は米国外交の礎石だ」と強調。外相も「日米同盟を30年、50年と持続可能で深いものにしたい」と応え、同盟関係を引き続き強化していくことを確認した。インド洋での海上自衛隊の給油活動中止についてクリントン氏は会談冒頭で、記者団に「日米関係は非常に幅広く深いもので、一つの問題で定義づけられるものではない」と述べ、事実上容認する姿勢を示した。(3面にクローズアップ、5面に会談要旨、7面に「ニュースナビ」)

 23日に行われる鳩山由紀夫首相とオバマ大統領の会談に先立って行われた。

 給油の代替案となるアフガニスタン支援について外相は「日本としても自らの問題として民生分野で積極的な役割を果たしたい」と表明した。クリントン氏は「日本の(アフガンでの)警察支援は高く評価している」と歓迎し、アフガン、パキスタン両国の復興支援の重要性で一致した。

 在日米軍基地再編問題について外相は「民主党は賛成してこなかった問題もある」と言及。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県外移設問題に間接的に触れた上で再協議する考えを伝えたが、クリントン氏は「現行計画の実現が基本で重要だ。安全保障の問題では日本と話し合っていきたい」と述べるにとどまった。

 北朝鮮による拉致問題には、クリントン氏が「米政府としても引き続き取り組む」と発言。岡田外相は「核、ミサイル、拉致問題の解決がなければ、日朝国交正常化はない」と表明した。核持ち込みを巡る日米密約の調査には触れなかった。

毎日新聞 2009年9月23日 東京朝刊

検索:

PR情報

海外 最新記事

海外 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド