【夕刊フジ編集局から】しんちゃん作者・臼井さんのご冥福をお祈りします

2009.09.25


臼井儀人さん【拡大】

 行方不明になっていた漫画家の臼井儀人さんが連休中の20日、群馬、長野県境の荒船山で遺体で発見されました。

 臼井さんをインタビューしたのは1993年6月。当時、「クレヨンしんちゃん」は爆発的な人気で単行本の売り上げを伸ばしている頃でした。そこで夕刊フジ「ぴいぷる」に登場願ったのですが、当然ながら顔写真はNG。代わって、しんちゃん+自画像を掲載するという前例のない紙面に。

 「読者が離れていってしまうから顔を出さないようにしている。タレント性があるわけでもないし、自分のことをわきまえているということです。サザエさんの長谷川町子さんだって、僕は亡くなって初めて顔を見ましたし」

 しんちゃん誕生までの秘密やブームの陰で戸惑いと迷いがあることなども明かし、自らの性格については「しんちゃんと似ていて、いい加減なんですよ」とも。実直そうな逆三角形の顔立ちが印象的でした。享年51。ご冥福をお祈りします。(清野邦彦)

しんちゃん