【五輪招致】オバマｖｓ鳩山は共倒れ　シカゴも東京も落選

　２０１６年夏季五輪の開催都市を決める２日の国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）総会のプレゼンテーションで、９月に初めて日米首脳会談を行ったオバマ大統領と鳩山由紀夫首相が、シカゴと東京のサポートで“激突”した。

　オバマ大統領はスピーチで「約２５年前にわたしがシカゴを選び、ホームと呼ぶこの地を選んだのと同じ理由で皆さんに選んでほしい」と訴え、ＩＯＣ委員と握手をしながら退場し、存在感を示した。

　金のストライプの勝負ネクタイを締めた鳩山首相も得意の英語で熱く語った。「近代五輪の父」と呼ばれるクーベルタン男爵の考えが自らの理念の「友愛精神」に通じるとし、温室効果ガス排出量を２０年までに１９９０年比２５％削減を目指す考えをＩＯＣ総会でも主張。「東京五輪を成功させることを確約する。政府が財政保証することを約束する」と力強く語った。

　だが、シカゴが１回目、東京も２回目の投票で落選する皮肉な結末となった。（共同）

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