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東京落選!2回目投票で最下位…開催はリオ

2回目の投票で東京の落選が決まり、涙を流す小谷実可子さん=コペンハーゲン
2回目の投票で東京の落選が決まり、涙を流す小谷実可子さん=コペンハーゲン
Photo By 共同

 東京の夢が散った。16年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)の総会が2日、デンマーク・コペンハーゲンで開催され、最終プレゼンテーションで次世代のための環境五輪を訴えた東京は、シカゴ(米国)、リオデジャネイロ(ブラジル)、マドリード(スペイン)と争ったIOC委員による投票の2回目で敗れ、落選。88年大会の名古屋、08年大会の大阪に続き、日本は夏季五輪招致で3度連続の落選となった。開催都市はリオデジャネイロに決まった。

 言葉にならない悲痛な声が、ベラセンター内の控室に響いた。1回目の投票でシカゴが落選した後、引き続き行われた2回目の投票。IOCロゲ会長の口から落選都市として「東京」の名前が伝えられた。52年ぶりの聖火の夢、消える――。投票前には「やるだけのことはやった。果報は寝て待てだ」とうっすらと笑みを浮かべていた東京五輪招致委員会会長の石原慎太郎都知事も、天を仰ぐしかなかった。

 立候補都市が7から4に絞られた昨年6月の1次選考では、トップ評価。しかし、風向きは徐々に険しさを増した。コペンハーゲン入り後は、ロビー活動で東京の劣勢が浮き彫りになった。ミシェル・オバマ夫人が積極的に活動したシカゴ。ペレ氏が頻繁に登場したリオ。IOCのサマランチ名誉会長が動いたマドリード。動きが激しくなるにつれ、顔役不在の東京の姿が埋没していった。

 残された逆転のチャンスは最終プレゼンテーションだった。冒頭に15歳の体操選手、三科怜咲(れさ)さんが“若者の代表”として、次世代の五輪をアピール。前夜11時過ぎに現地入りした鳩山由紀夫首相は“勝負カラー”である金色のネクタイを着用し、五輪カラーのスカートを身につけた幸夫人とともに出席。「東京は安全性と環境の持続性の未来のモデルとなる役割を果たせる立場」と訴え、五輪の未来図も示してみせた。

 その“最後のお願い”の手応えからか、招致関係者は市内のホテルで見守るはずだった投票を、急きょ会場のベラセンターで待つことに決めた。だが、完全に流れを引き寄せるまでにはいかなかった。これで名古屋、大阪に続き、日本の大都市は3連敗。日本オリンピック委員会(JOC)は20年五輪の立候補にも前向きな姿勢を見せているが、そのかじ取りはより難しくなりそうだ。

 ▼竹田恒和JOC会長 残念です。チーム一丸となってやれることはやった。結果は勝ち負けがあり、今回は勝てなかった。いろいろ得たものもある。(20年五輪については)これからよく検討していきたい。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年10月03日 ]

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