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【スポーツ】

16年五輪はリオデジャネイロ 南米初、東京は落選

2009年10月3日 02時48分

2016年の五輪開催都市をリオデジャネイロと発表するIOCのロゲ会長=2日、コペンハーゲン(AP=共同)

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 【コペンハーゲン=斎田太郎】2016年夏季五輪の開催地を決める国際オリンピック委員会(IOC)の総会は2日、当地で始まり、IOC委員による投票の結果、東京は落選した。開催地はリオデジャネイロ(ブラジル)とマドリード(スペイン)による決選投票の結果、リオデジャネイロに決まった。夏冬通じて南米大陸初の開催となり、8月5日から21日まで。東京は1964年以来52年ぶり2度目の開催はかなわなかった。

 投票は過半数を獲得する都市が出るまで最少得票の都市を除きながら続けられた。1回目は東京が22票の3位で通過し、有力視されたシカゴ(米国)が18票の最下位で落選する波乱。2回目で東京が最下位の20票で姿を消し、決選投票はリオが66票―32票でマドリードを破った。

 東京五輪以降、夏季大会には88年の名古屋、2008年の大阪と立候補したがいずれも大敗。今回で3連敗となった。

 東京は「選手本位」「環境に優しい」「コンパクト」などを訴えて計画のよさを評価されたものの「なぜ、東京か」のメッセージを伝えきれず、リオデジャネイロとマドリードに及ばなかった。

 4都市の代表団は朝から最終プレゼンテーションに臨んだ。東京は鳩山由紀夫首相や石原慎太郎都知事らが環境重視の新しい五輪を強調。鳩山首相は温室効果ガスの25%削減を表明した国連総会演説を引き合いに「東京開催は大都市がいかに環境を損なわず繁栄できるかを世界に示す機会」と述べた。

 シカゴはオバマ大統領夫妻が登壇したが初回の投票で消える番狂わせ。「南米初開催」を求めるリオデジャネイロはルラ大統領が「わが国民はアマゾンの川辺でも小さなテレビでこの瞬間を見ている。南米全体が初の五輪を熱望している」と述べた。サマランチIOC前会長は「わたしはもう先がない。89歳だ。マドリードに支持を」と情に訴えた。

◆今回は駄目だった

 竹田恒和・日本オリンピック委員会会長の話 残念です。チーム一丸となってやれることはやった。結果は勝ち負けがあり、今回は勝てなかった。いろいろ得たものもある。(2020年五輪については)これからよく検討していきたい。

(中日新聞・東京新聞)

 

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