インドの人口ピラミッドをインドと並んで人口超大国の中国の人口ピラミッドと比較した図を掲げた。 数次の出生ブームと一人っ子政策という人口抑制政策を取ってきた中国に比べ、インドは、まさにピラミッド型の典型的な途上国パターンを示している。ただし、近年は、かってほど出生率が高くないため、0-4歳、5-9歳は、10-14歳に比べ、人口が少なくなっており、10年以上前に我々が教科書で習った下まで完全にピラミッド型の人口構成とは異なってきている。 年齢別の性比(男の人数÷女の人数)をみると概して1以上と男が多く、特に、中国と比べても、70歳以上の高齢層で性比が下がらない、すなわち女性の方が多くなっていない点が、普通の国とは異なっている。現在はそれほどでなくとも、かつて女性の死亡率が男性より高い時期が長かったためと思われる。(まだバングラデシュでは女性の平均寿命が男性と同じぐらいしかないことは図録1670参照) (2005年10月12日収録) |
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