多くのモバイル端末に楽曲を転送できる doubleTwist

doubleTwist

携帯の機種に合わせて写真、音楽、動画を変換・転送できるソフトウェア

解説

ハッカー "DVD Jon" の異名で知られているノルウェーのプログラマー Jon Lech Johansen氏 開発のソフト。

iTunes と Windows Media Player のライブラリから携帯デバイスへの自動変換と転送が行えます。

対応しているモバイルデバイスは PSP 、 iPod シリーズ、 携帯電話 と MP3プレイヤー 、 デジカメ 、 ビデオカメラ* と数多くの機種に対応しています。

特に携帯電話の対応機種は多いので転送用のソフトウェアの使い勝手が悪いと感じている方は試用してみる価値があるでしょう。

※ MP3プレイヤー、デジカメ、ビデオカメラ は 公式ページのSupported Devices に記載されていましたが未確認です

・DoubleTwist対応の携帯電話

※ 今回は "docomo SH-04A" でのみの解説となります

モバイル端末をPCと接続するためのケーブル、外部メモリーが必須です。

導入方法

上記リンクから doubleTwist (doubleTwistSetup.exe) をダウンロード。

セットアップを開始します。

ライセンス契約に目を通したら "はい、わたしは次のdoubeTwist契約を読んだ上で、その内容に同意します。" にチェックを入れて インストール をクリック。

設定はなくインストール作業は終了です。
ランタイムのインストール等、完了までしばらく掛かるので待ちましょう。

"メディアコンポーネントの登録に失敗しました。doubleTwistは、幾つかのメディアフォーマットを再生できないかもしれません。"

コーデックのセットアップ中にエラーが出た場合は競合しているコーデックをアンインストールする必要があります。

※ ffdshow でエラーが出たのでアンインストール後にインストールをし直しました

アカウントの作成

使用にはdoubleTwist用のアカウント登録が必須です。
入力項目も最低限なので時間を取られません。

サービス用のアカウントを作成します。

登録する > をクリック。

名前、メール、パスワードの項目それぞれに入力して 登録 をクリック。

メール欄に記入したアドレス宛にメールが送られます。

文面中程にある確認用のURL

https://www.doubletwist.com/dt/Signup/Activate.dt?uid=XXXXXXX

にアクセスしましょう。

アカウントが有効になります。

使用方法

先程のウインドウに戻って 完了 をクリック。

メイン画面です。
iTunesライクなGUIですね。

ライブラリにすでにメディアファイルが登録されているでしょう。
これは標準でiTunesライブラリのインポートとOSの Pictures / Videos フォルダ以下のファイルを登録する設定になっているためです。

編集 → 設定 から設定をしていきましょう。

ピクチャー / ビデオ のディレクトリ、ミュージックライブラリをインポートするソフトを設定できます。

上級者向け ではデバイス接続時の設定が行えます。

ピクチャー / ビデオ

モバイル端末をUSBケーブルで接続して認識させましょう。

ピクチャー / ビデオ の転送では携帯電話のUSBモード設定を "microSD モード" にします。

ピクチャー / ビデオ はD&Dでライブラリに追加することができます。
iTunesとは違い動作の重さを感じません。

YouTube や Flickr にファイルをアップロードすることもできます。

反対に YouTube から動画をダウンロードする機能もあります。

ファイル → YouTubeビデオのインポート... からダウンロード用のウインドウを表示させます。
動画をD&Dするか動画再生ページのURLから指定してダウンロードを実行しましょう。

ビデオフォルダに Downloads (フォルダ) が作成されダウンロードした動画が保存されます。

続けてモバイル端末へ転送しましょう。

ビデオライブラリに追加されているのでモバイル端末へD&Dすることで自動的に変換・転送を行えます。

ダウンロードした動画を再生することもできます。

D&Dでの転送も可能ですが基本的には端末の画面の 同期 をクリックして転送します。
Sync Done! と出れば同期完了です。

SH-04A では データBOX → iモーション(microSD) → PRL001 と辿るとファイルがあるはずです。

ミュージック

モバイル端末をUSBケーブルで接続して認識させましょう。

ミュージック の転送では携帯電話のUSBモード設定を "MTP (Media Transfer Protocol) モード" にします。
ミュージックライブラリの編集には少しコツが要ります。
D&Dでの追加や編集ができません。

※ 以下は doubleTwist 起動後にiTunesライブラリを編集したい場合です

iTunesライブラリのデータを変更したい場合には1度 ライブラリ から iTunes のチェックを外します。
これでミュージックライブラリのデータが白紙になります。

iTunes側でライブラリを編集します。

doubleTwist で再度iTunesライブラリとの同期を実行すると初回起動時にiTunesライブラリからインポートされたデータがロードされるので1度 ファイル → ログアウト からログアウトした後、再設定してください。
これで新たに編集したライブラリの情報が反映されるはずです。

※ ログアウトすることでキャッシュが削除されるのでしょうか?
私の環境だけかも知れませんが変更が反映されない方は参考にしてみてください

doubleTwist のミュージックライブラリです。

拡張子が .MP4 のオーディオファイルを再生すると動画ファイルと認識されてしまうようです。

楽曲は別ウインドウのミュージックプレイヤーで再生されます。

エラーが出て再生できないものもありました。

※ 27ファイル中4ファイル

端末の画面の 同期 をクリックして転送します。

Sync Done! と出れば同期完了です。

"34個のうち13個は同期しませんでした* " とエラーが出ました。
(Skipped 13 files of 34)

※ 左下には "できませんでした" との表示

ライブラリ全体の楽曲ファイルは27 (34ではない) ファイルで実際に同期できたファイルは18ファイルでした。

アートワーク付のファイルや2バイト文字のファイルも同期できていますし、プレイヤーではエラーの出た4ファイル中2ファイルは同期されており原因は分りませんでした。
どうしても同期をさせたい場合には同じエンコード方式でファイルを揃えておくと良いかも知れません。

※ 私が手順を違えている可能性もあります

使用後

文字が所々でおかしかったり、ミュージックライブラリの使い勝手が悪いのは気になりますが多くのポータブルデバイスに対応しているので完成度が上がれば非常に便利ですね。

SH-04A 以外には iPod touch 1G (16GB) 、iPod 5G (60GB) 、iPod 6G (160GB) を接続したところ正しく認識された他、デジタルカメラ、USBメモリではメーカー名が表示されました。

手持ちに iPod shuffle、HT1100 (Windows Mobile 6) 、Sony WALKMAN、PSP があるので今後メジャーアップデートがある際には色々と試してみようと思います。

最近では携帯電話をポータブルミュージックプレーヤーとして使用している人も見かけるので携帯への転送機能のあるプレイヤーは需要がありそうです。

気になる方は是非使ってみては?