2016年夏季五輪の開催地を決定する国際オリンピック委員会(IOC)の総会が2日、スウェーデンのコペンハーゲンで開催され、1964年以来52年ぶりの夏季五輪開催を目指した東京は、シカゴ(米国)、リオデジャネイロ(ブラジル)、マドリード(スペイン)と争った投票で敗れ、落選した。日本の夏季五輪招致は名古屋がソウルに敗れた88年大会、大阪が北京に敗れた08年大会に続いて3連敗となった。
2度目の夏季五輪開催を目指した東京は鳩山由紀夫首相が「東京開催は治安、環境で将来のモデルになる。財政は政府が保証する」などと訴えたが残念な結果となってしまった。
シカゴに次いで2番目の招致プレゼンテーションとなった東京は、サプライズ出演として、冒頭に体操で五輪を目指している15歳の三科怜咲(みしな・れさ)さんが登壇し、次世代に引き継ぐ五輪の大切さを強調。
石原慎太郎都知事は「孫たちの世代にも希望、勇気、そして将来に立ち向かう力を贈りたい。そのため21世紀にふさわしい新しい五輪を開催したい」とアピールしたが悲願の五輪開催地とはならなかった。