
「裁判員に分かりやすい実証に努める必要がある」と語る吉村警察庁長官=香川県高松市中野町、四国管区警察局
吉村博人警察庁長官が7日、来県。香川県高松市中野町の四国管区警察局での会合に出席し、5月21日から始まる裁判員裁判について「裁判員に分かりやすい実証に努める必要がある」と述べ、凶悪事件の捜査に有用とされるDNA鑑定など科学捜査を各県警で進めるよう求めた。
この日、吉村長官は香川県高松市多肥上町の高松南署新庁舎を視察後、四国管区内警察本部長会議に出席した。
吉村長官は、DNA鑑定について、要員の確保や設備などを長期的な視野で計画的に行うよう要請。このほか、振り込め詐欺対策について「定額給付金の支給が本格化する。取り締まりや官民一体の予防活動をしてほしい」と強調した。
また、6月から75歳以上のドライバーに義務付けられる免許更新時の認知機能検査についても言及。「国民、県民の安全確保に向け、知恵を巡らして尽力してほしい」と述べた。
同会議には、折田四国管区警察局長、永井県警本部長ら11人が出席。科学捜査の推進▽来日外国人犯罪対策の推進▽高齢者の交通安全対策―などについて協議した。