(cache) 16年五輪、東京は落選 環境重視及ばず、IOC総会 - 47NEWS(よんななニュース)
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  •  招致プレゼンテーションを終え、記者会見する東京都の石原知事=2日、コペンハーゲン(共同)

    16年五輪、東京は落選 環境重視及ばず、IOC総会

     【コペンハーゲン共同】2016年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会は2日、コペンハーゲンで行われ、1964年東京大会以来2度目となる五輪開催を目指した東京は、シカゴ(米国)、リオデジャネイロ(ブラジル)、マドリード(スペイン)と争った投票で敗れ、落選した。

     東京は各国の要人がIOC委員と個別面談するなど、激しさを増したコペンハーゲンでの終盤のロビー活動で後れを取った。昨夏の北京五輪から8年後のアジア開催となることなども不利に働いたとみられる。日本の夏季五輪招致は名古屋がソウルに敗れた88年大会、大阪が北京に敗れた08年大会に続いて3連敗となった。

     東京は半径8キロ圏内にほとんどの競技会場を集めたコンパクトな計画を掲げ、64年大会で使用した競技場も一部を活用するなど、綿密な開催計画を策定した。投票前に行われた招致プレゼンテーションは15歳の体操女子選手、三科怜咲さんを冒頭に登場させ、若者の将来を考えた大会をアピールしたが、実らなかった。

     鳩山由紀夫首相は政府による財政保証とともに「大都市がいかにして環境を損なうことなく繁栄できるかを世界に示す」と環境重視の姿勢を強調し、石原慎太郎都知事も「孫たちが希望と勇気を持てるようにしたい」と力説した。

     最初にプレゼンをしたシカゴはオバマ大統領が「米国の最も米国らしい町。小さな町の温かさを持った大都会だ」と、自身が家庭を築いたシカゴを応援。3番目のリオデジャネイロはルラ大統領が「今回はブラジルの番だと思う。不均衡を是正してほしい」と南米初開催を訴え、マドリードはスペインのフアン・カルロス国王とサパテロ首相が後押しした。

      【共同通信】