テキストエディタについて:EmEditorの有償アップグレードニュースを見て思うこと

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秀丸エディタ・スクリーンショット

テキストエディタについて

私は、テキストエディタとして、「秀丸」を利用しています。
HTMLやCSSなどのソースを閲覧・作成・編集する場合に限らず、何か文章を書く際にもまずエディタで文章を完成させてから、Wordなどのワープロソフトにペーストして…となります。ブログなどもそうです。

一時期は、テキストエディタを何にするかというのはホットな話題だったのでした。有償のテキストエディタに限らず、フリーでも優秀なソフトが多くあり、使う人の数だけエディタがあると言ってもそんなに違和感ないように思います。

BSDやLinuxを長く使っていた方は、「vi」や「Emacs」などか、その派生のものに思い入れがある方が多いでしょうし、もちろん現在も利用している方も多いでしょう。Macなら、「Jedit」が有名です。MS-DOS時代には、「VX Editor」や「MIFES」などが思い浮かぶ人もいるだろう。

 

エディタは、アプリケーションというより「環境」

エディタは、手になじみます。慣れてしまうと、Windowsのアクセサリエディタ「メモ帳」では満足できなくなるのです。よく「Emacsはエディタじゃない環境だ」と言われていましたが、エディタそのものも、アプリケーションではなく環境に近い立ち位置になることがあります。少なくとも私はそうでした。「秀丸」のマクロ群が、いかに私の仕事効率を上げてくれるか、いかに残業時間を減らしてくれたか。そういうことを考えると、他のエディタに移して同じような効率性を達成できる状態にもっていく作業はとてもやろうとは思えません(設定を変えて、マクロを探してor書いて、キー配置になれて…あぁ、無理だ)。

秀丸は「4,000円(税込4,200円)」しましたが、「秀丸メール」も付いてきますし、上記のようなことを考えるとすでに私個人的には、もとを十分取っています。そして、秀丸は、一度購入するとバージョンアップは無償で行えます。少なくともこれまでバージョンアップが有償であったことはありません。

 

本題の「EmEditor」について

さて、本題です。
秀丸とは別に「EmEditor(エムエディター)」というエディターがあります。私も、ver.1(フリー)の頃(中学生でした)は利用していました。その後、ver.2移行は有償となりました。それ以降も、フリー版があることもあり、利用されている方が多い印象があります。同僚も使っています(曰く、「Emeditorは最高ですよ。」)。

この「EmEditor」は、秀丸と同じ値段なのですが、最新のver.9移行、メジャーバージョンアップ毎に有料となるようです。経営的に厳しい面があり、開発モチベーション向上にもつながるとのことのようです。これについては、以下のページを参考とさせていただきました。

EmEditorの上記話題について思ったことを書きたいと思います。
私的な心配事としては、秀丸もこうならないか心配だったりしますので、もしそうなった場合に検討すべき事柄を考えておくという意味でも書いておきたいと思います。

EmEditorを利用されている方や作者の方に悪意などはございません。気分など害された方は、お詫びいたします。申し訳ありません。
 
1.契約違反?/旧バージョンのサポートは?

今回のバージョンアップの無償・有償については、ヘルプファイルにて「通常無償になる」と記載があったようです。

正直、「通常」の判断を販売側が行うと、「通常」と限定している意味はないです。メジャーバージョンアップで機能が追加されることは「通常」ですし、そう考えれば、今回も「通常」といえますから無償で提供すべきです。今回は、何が「通常」ではなかったのでしょうか。いまいち私にはわかりませんでした。通常では思いつきもしないすばらしいアップグレードなのでしょうか。

また、バージョンアップするかしないかは自由という記載も見かけたのですが、旧バージョンについてのサポートはどの程度行われるのでしょうか。例えば、「Windows 7」が出ますが、それについての動作保証は行われるのでしょうか。重大なバグがあった場合、修正されるのでしょうか。もし、そうでない場合、仕事で使っている関係から有償バージョンアップを選択せざるを得ない状況になり得ます。

 
2.これから先、結局いくら払うことになるのか

今回、アップグレードが有償になったとのことですが、過去にも一度あったとのことです。昔から使っている方は、購入代金(4,200円)に加えて、1回目のアップグレード代、今回のアップグレード代…と結局いくら支払うことになるのでしょうか。継続して使用することが想定され、かつこれからも追加費用が発生することを否定しないのであれば、そこらへんを明確にするべきです。その点を明確にすれば、今回アップグレード代を支払って、以後も継続して支払っていくのか、それとも他のエディタ環境に移るのかを決めることが出来ますが、その点についても情報が無く、決めることが出来ません。

もちろん、「妥当な範囲内」であれば、継続して支払ってくれるユーザーは多いでしょう。ただ、後に提示される金額が妥当であるとは思わないユーザーもいるでしょうし、秀丸などの料金体系に慣れた人は、そのようなことを知らずに購入される方もいるでしょう。やはり、明確に提示するべきです。特定商取引法および同施行規則では、事前の提示義務として、「商品の代金その他必要な代金」を明示することを定めています。

*特定商取引に関する法律第11条第5号、特定商取引に関する法律施行規則第8条第1項第4号

また、将来に必要な金額を明示することは、明示しない事による萎縮効果を考えると、営業的にも利点があると考えます。ぜひ、明示して欲しいと思います。(例えば、\1,000/1year、\1,000/1メジャーバージョンアップ、などといった記載)

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