NHK旭川放送局(北海道旭川市)の男性ディレクターが、美瑛町の農家にあった旧日本軍の不発弾4発を同局に持ち帰り、陸上自衛隊が2週間後に回収していたことが2日、分かった。同局は、「軽率な行為であったと言わざるを得ない。今後、このようなことがないよう指導を徹底いたします」とのコメントを出した。
NHK札幌放送局の説明によると、ディレクターら取材班は2月から同町の自然や風景について取材を始め、農家に旧日本軍の不発弾4発があるのを知った。農家の畑地は旧軍の演習地で、田園風景と戦争時を対比させるため、不発弾を単独で映像に収めようと、ディレクターが農家の許可を得て9月15日に旭川放送局に持ち帰り、機材庫に保管した。
同29日、危険性がないか道警に確認してもらったところ、1発に信管が付いていたため同日、陸上自衛隊第2師団の処理班が回収した。