2009-06-01 00:00:00

議員制度について

テーマ:政治

世界各国の議員数と議員報酬について調べてみました。



(1)G8各国の国会議員数と年間報酬

 NO      国名     人口   国会議員数  人口/議員数   年間報酬
  1 イギリス 61,000,000 1,050 58,000 \8,900,000
  2 イタリア 60,000,000 905 66,000  
  3 フランス 60,000,000 898 67,000 \10,000,000
  4 カナダ 33,000,000 405 81,000  
  5 ドイツ 82,000,000 755 109,000 \10,000,000
  6 日本 128,000,000 732 175,000 \24,000,000
  7 ロシア 140,000,000 628 223,000  
  8 アメリカ 310,000,000 535 579,000 \18,000,000

※フランスとドイツの年間報酬は1,000万円前後らしい。



(2)各国の地方議員数と年間報酬

 

 NO   国名(自治体)     人口   地方議員数  人口/議員数   年間報酬
  1 スイス 7,500,000 53,000 132 \50,000
  2 フランス 60,000,000 506,000 119 \100,000
  3 ドイツ 82,000,000 182,000 440 \550,000
  4 アメリカ 310,000,000 174,000 1,667 \640,000
  5 イギリス 61,000,000 22,000 2,727 \730,000
  6 韓国(基礎) 48,000,000 3,500 14,286 \2,100,000
  7 韓国 48,000,000 4,200 11,905 \2,300,000
  8 韓国(広域) 48,000,000 700 71,429 \3,500,000
  9 日本(町村) 128,000,000 36,072 3,327 \3,990,000
  10 アメリカ(州) 310,000,000 7,000 41,429 \4,000,000
  11 ドイツ(州) 82,000,000 2,000 40,000 \6,200,000
  12 日本 128,000,000 60,168 2,127 \6,800,000
  13 日本(市) 128,000,000 21,222 6,031 \9,520,000
  14 日本(県) 128,000,000 2,874 44,537 \21,190,000

※スイスとフランスの地方議員は無報酬の人が大半であることから、適当な額を記入しました。

※参考資料:http://www.kosonippon.org/temp/060925gikai.pdf



こうしてみると議員数の多さが大きな問題ではなく、年間報酬の多さが大きな問題である事がわかります。

そこで日本を除いた世界各国の最高年間報酬と同等に修正する事を提案します。


(私案)

国会議員:2,400万円→1,800万円(アメリカの国会議員)

県会議員:2,119万円→ 620万円(ドイツの州議会議員)

市会議員: 952万円→ 350万円(韓国の広域議会議員)

町村議員: 399万円→ 210万円(韓国の基礎議会議員)


世界の趨勢は議員は公僕だという認識の下、住民参加型であり、無報酬の議員も多い。



もう一つの案は福島県の矢祭町のように日当支払いにし、期末手当をなくするやり方です。

矢祭町の場合、年間の活動日数約30日に日当3万円を掛けると年間報酬は90万円になります。

どの案を採用するにせよ、多すぎる議員報酬の見直しをしなければ、日本は立ち行かなくなります。


因みに総理大臣の年間報酬は4,022万円ですが、他国はアメリカ大統領の3,600万円、イギリス首相の3,100万円、フランス大統領の2,900万円、インドネシア大統領の240万円、フィリピン大統領の52万円です

コメント

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1 ■興味深い

国会改革というと、なにかと議員数をもっと減らすべきということが言われますが、一人当たりの額の方が問題なんですね。

2 ■そうなんですよ

ボランティアとして考えたらフランスのように120人に1人が議員であってもいい訳です。
それなら身近の人が議員になりますから政治に対する関心度も高まります。
議員報酬が安くなれば、金儲けで寄ってくる人も減りますし、公僕として相応しい人が、沢山議員になると思います。
検討の価値があると思います。

3 ■無題

日本の議員さんはどう考えても
お金を貰いすぎですね。 
消費税を上げるよりも
議員さんたちの報酬をカットするのが
先だと思います。

4 ■オーウェルさんへ

消費税を上げるのは最後でいいです。
公務員の人数と給料を減らし、議員の給料を減らすのが、先決です。
その為には天下り組織の廃止、削減が必要です。
無駄な多重行政を無くし、公益法人等の外郭団体を大幅削減する事が急務です。

5 ■すごいですね

こういう数字を探していました。
とても参考になります。

6 ■むらゆきさんへ

私も詳しく調べて改めてびっくりしました。
日本の国がいかに公務員と議員にとって天国かがよく分かります。
議員の数が多いというよりも報酬が多過ぎるから賄賂を渡してもなりたいし、金目的の人が多く集まるのだと思います。
外国の議員報酬なら本当に政治を良くしようという人しか集まらないでしょうね。

7 ■公設秘書数の国際比較も

日本の議員数は非常に多いのだと思い込んでいました。とても勉強になりました。
ただ、議員の報酬についてですが、報酬を減らすのは賛成ですが、公設秘書の数を増やすべきだと思います。米国との報酬の比較をされていますので、同様に公設秘書数を比較すると、日本は議員1人あたり3人に対し、米国は下院では18人、上院では50人前後だといいます。私はこのことを知るまでは、日本の政治家は米国と比べると頼りないな、と思っていたのですが、これだけスタッフの差があるなら仕方がないなあと思ってしまいます。

8 ■せれまるさんへ

仕事のできる人と出来ない人の差が有り過ぎますから一律にするのはどうかと思います。
例えば私のブログで良い政治家に入っている人には10人位は付けてもいいでしょうが、問題外の政治家は無しでもいいと思います。
提出した法案の数や国会での答弁数等、仕事をしている人には多く付けるのがいいと思います。

9 ■政治が身近になりますね♪

公僕のクセに、国民はこうあるべきのような事を言う割に、政治屋さん達は自らの立派な姿勢や奉仕心を見本として見せてはくれずに、金権汚職でばかり騒がれたり、テレビで顔が映ったりします(苦笑)。
これではモラルもへったくれもない政治姿勢の中で、市民が安心出来る社会や、マナー・モラルに則った社会の実現はあり得ません。
議員の奉仕的な姿勢をこう言った報酬から透明にする事で、選挙や政治に若者や地域から関心が寄せられ、政治がお茶の間で話題に上る日も、これが実現出来れば近くなりそうです♪

10 ■maronhappyさんへ

本当に良い政治家は最低限の報酬さえ貰えれば頑張ると思いますし、またそういう人が政治家になるべきだと思います。
矢祭町のような報酬でもやりたいと思う人が政治家になる資格があります。
そうすると金目当ての人が寄ってきにくくなり、奉仕の精神の高い人が集まると思います。

11 ■政治

ボランティアでできるものでもないのでしょうが
先進諸国の議員さんは、どのようにして運営しているのでしょうか?寄付や献金の態勢が日本と違うように思うのですが

僕は京都府民ですが府会議員さんはそんなにもらっていないように思いますし
市に住んでいますが市会議員さんもそんなにもらっていません
町村議員さんを210万円の報酬にして暮らせますか?兼業でできる人にしか町村議員さんへの被選挙権を与えないことになりませんか?

調べられたのはすごいと思いますが

12 ■jwptさんへ

ボランティアの多いスイス・フランス・ドイツなどは日本の町内会役員のような人も人数に入れているのだと思います。
京都府議会の議員であれば恐らくこの平均報酬より多いと思います。
なぜなら議員報酬は人口に正比例しているからです。
例えば2007年度の東京都の議員報酬を見ると東京都議会議員は1244.4万円、東京都あきる野市議会議員は519.6万円、東京都青ヶ島村会議員は120万円というふうに全く違います。
議員の実働日数は年間30日~100日位ですので、専業なら県会議員や国会議員を目指すべきだと思います。
いずれにしても日本の議員報酬は公務員との馴れ合いの中から生まれたお手盛り報酬ですから公務員と一緒に最低20%は引き下げるべきだと思います。
世界でも評価されていない日本の政治家の報酬がダントツに高いのは異常だし、恥ずかしい話だと思います。
小泉元総理の言うように一院制にして人数削減するのもいいですが、私は報酬を引き下げる方がベターだと思います。

13 ■私案よりもっと減らすべきでしょう。

ブログ主さま、こんにちは
数値を参考にさせていただき、ありがとうございました。 
議員報酬の高さ、選挙費用の高さなどから、特権階級化させ、国民を政治から遠ざけようとしています。
日本は超借金国家ですので、もっと削減すべきと思います。
国会議員はスウェーデンレベルの800万円くらいにすべきでしょう。
市町村レベルは矢祭町程度100万円、県会議員はその中間レベルくらいでしょう。
議員の数は人材と多様な意見から、減らすべきではありません。
市町村議会は夜開くなど、誰でも参加できるよう、仕組み自身を変えるべきです。
報酬を減らして議員を増やす、それが政治と国民の距離を狭める最良の方法の一つだと思います。


14 ■愛てんぐさんへ

遅くなりましたが、コメント有り難うございます。
我々一般庶民から見れば議員の多くは報酬に見合った仕事をしていないと考えますから不満が募るのだと思います。
仕事をきっちりしている議員には現状維持、普通の議員は私の案、仕事が不十分な議員は愛てんぐさんの案、トータルでとりあえず私の私案程度に削減するのがいいのではないでしょうか?
全ての政治家が同じような報酬でいいはずがなく、むしろ議員の経費は全て国費で賄ってその分報酬は出来高制にした方がいいと思います。

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