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ポニョのふるさと、埋め立て架橋事業で反対派勝訴

入り江が美しい弧を描く瀬戸内海の景勝地・鞆の浦=共同通信社ヘリから

◆ 瀬戸内海・鞆の浦 ◆

 昨夏大ヒットしたアニメ映画「崖の上のポニョ」の舞台ともされる、瀬戸内海の景勝地・鞆(とも)の浦(広島県福山市)の埋め立て架橋事業をめぐり、反対派住民らが知事の埋め立て免許差し止めを求めた訴訟の判決で広島地裁は1日、「景観は国民の財産というべき公益」として免許差し止めを命じた。

 これを受け、ポニョの“生みの親”である宮崎駿監督(68)も東京都小金井市の「スタジオジブリ」で会見。満面に笑みを浮かべながら「とてもいい判決。鞆の浦の問題だけでなく、今後の日本をどうしていくかを考えるときに、大きなよい一歩を踏み出した」とコメント。さらに「大変な文化財を破壊するのに準備も計画もずさんだと(指摘した)非常に的を射た判決だと思う。裁判官の勇気に敬意を表します」と評価した。

 灯台の役目を果たした常夜灯や、階段状の船着き場「雁木」など江戸時代の風情を残す鞆の浦の街並みに魅了された宮崎監督は、港を見下ろす小高い丘の民家で2カ月間を過ごしながらアニメ作品「崖の上のポニョ」の構想を練ったとされる。

[ 2009年10月2日付 ]

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