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広島・緒方“引退”…10月10日、引退セレモニー

球団に引退の意思を伝え最後の東京遠征に向かう緒方

◆ 赤ヘル一筋23年…さらば背番「9」 ◆

 野手コーチを兼任する広島・緒方孝市外野手(40)が今季限りで引退することが1日、発表された。1986年のドラフト3位で入団し、以降23年間にわたり走攻守三拍子揃った外野手としてチームを支えてきた背番号「9」。今季最終戦となる10月10日巨人戦(マツダ)で引退セレモニーが行われる。

◆ 走と守「できなくなった」 ◆

 チームの関東遠征に帯同するため、現れた広島駅。緒方は申し訳なさそうな表情で切り出した。

 「チームとファンが一つになって戦っているこの時期に、個人的な理由で引退発表をしなければならないのは心苦しい」

 “強いカープ”の時代を象徴するプレーヤーの1人だった。1995年から3年連続盗塁王を獲得。98年の右足首負傷後は打撃で貢献するスタイルにシフトチェンジしていったが、07年9月には球団側に引退を申し入れて慰留され現役続行。今季も6月8日のオリックス戦(尾道)で通算1500安打を記録したが、思うようにプレーできない体調もあり2度にわたり引退を申し出ていた。

 「自分の最大のセールスポイントである、走ること、守ること、ができなくなってきたこと。打つこともチームの勝利に貢献できていないことを考えたら、自分でやめる時だなと思った」

 球団では人間性、卓越した走塁技術などを評価。部門未定ながら2軍コーチ職を打診する構えで、今季最終戦となる10日巨人戦(マツダ)で引退セレモニーが行われる。

 現在は腰痛症のため9月18日に出場選手登録を抹消され、まだ全力で体を動かせない状態。それでも、CS出場の可能性を残す中、ブラウン監督は関東遠征に帯同させた。修羅場をくぐり抜けてきたその経験を必要としたためだ。緒方と話し合い、プレーが可能なら再登録に踏み切る考え。カープ一筋の大ベテランには“最後の大仕事”が待っている。

[ 2009年10月2日付 ]

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