政府は1日、首相官邸で新型インフルエンザ対策本部(本部長・鳩山由紀夫首相)を開き、生活保護世帯や市町村税の非課税世帯などの低所得者を対象にワクチンの接種費用を無料とするなどの対策を決めた。接種は19日の週からインフルエンザ患者を診察する医師らから優先的に始める。12月末ごろに約5000万人分のワクチンの輸入を始め、今年度中に国内産と合わせ約7700万人分のワクチン確保を目指す方針だ。
ワクチンの優先接種については、対象を小学校低学年の子どもにも広げた。原則2回を予定する接種費用は1人当たり計6150円に設定。生活保護世帯などを除き、接種を受けた人には実費相当額の負担を求める。