2009年10月1日
インターネットのオンラインゲーム運営会社を装って他人のIDを奪い、返却と引き換えに電子マネーを脅し取ったとして、愛知県警は1日、東京都西東京市の中学2年の少年(14)を不正アクセス禁止法違反と恐喝などの疑いで書類送検し、発表した。同級生の男子生徒(13)も、恐喝の非行事実で近く児童相談所に通告する方針。
少年らは同様の方法で、08年6月から09年8月までに約100人分のIDとパスワードを聞き出して、電子マネー約35万円分を奪っていたという。「キャラクターを強くするアイテム購入などの金が足りなかった」と話し、全額をゲームに使っていたという。
碧南署と生活経済課によると、少年は6月3日から7月1日までの間、オンラインゲーム「レッドストーン」の運営会社を装って、千葉県浦安市の男性会社員(31)ら3人からIDとパスワードを聞き出し、自宅のパソコンからゲームの認証サーバーに25回、不正にアクセス。IDなどを勝手に変更したうえ、男子生徒と共謀して、ゲームのチャット機能を使って「電子マネーをくれればIDを返す」と、電子マネー1万円分をこの会社員から脅し取った疑いがある。