[eiga.com 映画ニュース] スタジオジブリの次回作として、「火垂るの墓」「平成狸合戦ぽんぽこ」の高畑勲監督が「竹取物語」を題材とした鳥獣戯画タッチの長編アニメを現在製作中であることが分かった。アジア映画専門ニュースサイトAsian Movie Pulseなどが報じたもので、2010年公開の見込み。
「竹取物語」といえば、かぐや姫を主人公とした日本人なら誰もが知っている名作童話。かつて、市川崑監督による三船敏郎&沢口靖子主演の実写版「竹取物語」(87)も製作されている。
「アルプスの少女ハイジ」「フランダースの犬」「母をたずねて三千里」といった海外児童文学のアニメ作品を手がけてきた高畑監督が、99年の「ホーホケキョ となりの山田くん」以来11年ぶりに手がける新作で、ディズニーが「白雪姫」や「シンデレラ」を映画化したように、日本の古来の童話にジブリ風アニメではなく鳥獣戯画の画風で挑む。
このニュースについては、TOKYO FMのラジオ番組「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」で、鈴木プロデューサーが『竹取物語』を製作中だと発言したことがあり、熱狂的なジブリファンには周知の事実。しかし、スタジオジブリからの公式発表はまだ行われていない。
高畑監督は、今年8月のスイス・ロカルノ国際映画祭で名誉豹賞を受賞している。