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現行のAtom搭載ネットブックは「Windows 7対応」ロゴの対象外に

 「Windows 7」と同時期に発売されるほぼすべてのWindowsコンピュータに貼られるMicrosoftの「Compatible with Windows 7」というステッカーが、Intelの「Atom」を搭載する現行のネットブックには貼られないようである。ちょっと奇妙な話である。

 MicrosoftのページEngadgetの報道によれば、これらのステッカーは、64ビット版を含むすべてのバージョンのWindows 7を実行できるコンピュータであることを示すためという。Microsoft Windows Strategy GroupのシニアディレクターMark Relph氏は、次のように述べている。「製品は、64ビット版を含むすべてのバージョンのWindows 7に対応していることを証明するテストを経て、ロゴの認定を受ける。64ビットのシステムがますます主流になってきているので、これは重要な変更点だ」(Relph氏)。Atomプロセッサは将来的に64ビットに対応する予定だが、 「Atom N270」などのプロセッサを搭載する現行のAtom搭載ネットブックは、64ビット版のWindows 7を実行することができない。そのため、このWindows 7対応ステッカーの対象リストからは除外されている。

 64ビットのOSが、今後主流になっていくのは間違いない。しかし、非64ビット環境でWindows 7を実行可能なすべてのシステムにロゴの認定を与えないというのは、好意的に見ても、不合理に思える。そして、さらには消費者に高価なノートPCを買うよう促すことになってしまうようにすら思える。これによって、ネットブックを買いに来た消費者が「Compatible with Windows 7」ステッカーが貼られていないことに気づき、突然不安に襲われるという事態が発生する可能性もある。これは余計な心配である、というのがわれわれの考えだ。

 Microsoftは、「Windows Vista」でもこうした難儀な状況に陥っている。ただし、Vistaのときは、ノートPCに「Windows Vista Capable」と書かれているのに、一部のマルチメディアソフトウェアに必要な「Aero」グラフィクスを実行できないとして、ユーザーが訴訟を起こしていた。Microsoftは、マルチメディアを快適に利用できることを示す「Vista Premium Ready」というもう1つのロゴを作成したが、これは消費者にさらなる混乱を与えたようである。

 おそらく、今回のことは、Vistaのときの騒動が原因なのだろう。Microsoftは、ローエンドのマシンでWindows 7の機能をフルに売り込まないよう、過度に慎重になっているのだ。

 この考えが正しいかどうかは別として、われわれは皆さんに次のことだけは言っておきたい。大量に普及しているIntel製Atom搭載ネットブックは64ビットに対応していないが、それでもWindows 7を快適に実行できる。われわれは実際に試してみたのだから、それは間違いない。Microsoftが何らかのWindows 7ラベルをネットブックに貼付し、ユーザーに対して、いつまでも「Windows XP」を使い続ける必要はないと知らせることを、われわれは期待している。「Windows 7 copacetic(Windows 7オーケー)」というラベルはどうだろうか。Microsoftさん、このアイデアは無料で使ってくれてもかまわないよ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ

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2009年10月01日 11時41分

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